『一命』 ('11初鑑賞140・劇場)




☆☆☆-- (10段階評価で 6)
10月15日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター6にて 13:30の回を鑑賞。


解説:
『切腹』の原作でもある滝口康彦の「異聞浪人記」を基に、『十三人の刺客』『クローズZERO』
などの三池崇史が監督を務めたヒューマンドラマ。
貧しい暮らしを強いられながらも、心から愛する人と一緒に歩むことを決意した2人の侍の
生きざまに迫る。

主演は、『出口のない海』の市川海老蔵と『ディア・ドクター』の瑛太。
『愛のむきだし』の満島ひかり、『十三人の刺客』で三池監督とタッグを組んだ役所広司が脇を
固める。純粋な願いのために武家社会に対して立ち向かった侍たちの行く末から目が離せない。


あらすじ:
元芸州広島・福島家家臣の浪人、津雲半四郎(市川海老蔵)と千々岩求女(瑛太)。
彼らは、各々の事情で生活が困窮していながらも、自分が愛する人との生活を願い、武家社会
に立ち向かっていく。
(シネマトゥデイ)








お、重い・・・。
内容が内容だけに、とにかく重い作品でした。


2D版を鑑賞。
 
日本家屋の映し方やクライマックスの雪の場面で、3Dを意識した画面作りではありますが、
もともとから暗めの画面なので、3Dメガネをかけて観ると、”暗すぎる”画面になると思われ、
3Dで観る必要は無いと思います。



「狂言切腹」 この言葉を、この作品で初めて知りました。
太平の世になり、仕事を失った侍たちが”浪人”となり、貧窮のどん底の生活。

そんな時代に、一種のゆすり、たかりとしての切腹。
はなから腹をかっさばく気はさらさらなくて、少しばかりの金を得るがための、狂言。



千々岩求女を演じた瑛太。
彼の”切腹”シーンは、あまりの痛々しさに劇場内から悲鳴にも似た声が聞こえたほどです。
しかも、刀ではなくて、竹光による切腹。


求女の義理の父 津雲半四郎役に市川海老蔵。
私生活ではいろいろと事件を起こしておりますが、かれの眼力、演技はやはり絶品。


でも、かれらよりも素晴らしかったのが、満島ひかり。
彼女の演技で、嗚咽を堪えるのに必死でした。 この作品では彼女の演技が一番。




武家社会の妙な建前。
命よりも優先される、おかしな習慣。


侍である前に一人の人間としての、命の価値を問う真摯な作品であると思いました。



津雲半四郎が皆に問います。
求女が切腹したことについて・・・「誰一人として、(求女を)憐れとは思わなかったのかっ!」



日本人が持つ特有の危うさを感じました。
個人の思いよりも、全体のことを優先することが美徳みたいになっている現状。
それは現在でもあまり変わっていない。



クライマックスの大立ち回り。
津雲半四郎は誰一人として、殺してはいない。




大変重苦しい作品でありますが、一度は観ておいたほうがいい作品だと思います。
三池監督作品としては当たり。(^-^)






2011年/日本/松竹/126分/シネスコ/
監督:三池崇史/原作:滝口康彦/脚本:山岸きくみ/音楽:坂本龍一/
出演:市川海老蔵[11代目]、瑛太、満島ひかり、竹中直人、青木崇高、笹野高史、中村梅雀 、役所広司/




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