『ゲティ家の身代金』('18初鑑賞42・劇場)

☆☆☆★- (10段階評価で 7)
5月25日(金) OSシネマズ神戸ハーバーランド スクリーン3にて 12:10の回を鑑賞。 字幕版。
見どころ:
1973年に起きた大富豪ジャン・ポール・ゲティの孫の誘拐事件を、リドリー・スコット監督が映画化したクライムサスペンス。
巨額の身代金を要求されたゲティが支払いを拒否したことで知られる事件のてん末を描く。
ミシェル・ウィリアムズ、マーク・ウォールバーグらが出演し、完成間近にスキャンダルで降板したケヴィン・スペイシーに代わってオスカー俳優クリストファー・プラマーがゲティを演じる。
あらすじ:
1973年、大富豪ジャン・ポール・ゲティ(クリストファー・プラマー)は孫のポール(チャーリー・プラマー)を誘拐され1,700万ドルという高額の身代金を要求されるが、守銭奴でもあったゲティは支払いを拒否する。
離婚して一族から離れていたポールの母ゲイル(ミシェル・ウィリアムズ)は、息子のために誘拐犯、ゲティの双方と闘う。
一方、犯人は身代金が支払われる気配がないことに苛立ち……。
(シネマトゥデイ)

実話を元にフィクション取り混ぜ再構築したものです。
クリストファー・プラマーが貫禄たっぷりに演じるゲティ爺さんの守銭奴っぷりが物凄くて、身代金を拒否しつつ、高価な絵画を買ったり、カリフォルニアにローマ皇帝が住みそうな別荘を建てようとしたりします。
誘拐犯 vs. 家族ではなくて、母親 vs.祖父。
この役、もともとは、ケヴィン・スペイシーが演じてたんですが、性的暴行事件を起こして、クリストファー・プラマーが代役で出演。たった九日間の撮影だったらしいですが、その存在感は主役級。
まさに、「蔵の財より身の財、身の財より心の財 第一なり」の言葉を思い出す作品でした。
この当時のローマの風景も見どころ。
また、マフィアと一般市民(警察も)の関係性も注目。
なんだかんだで、けっこうズブズブなんですねぇ。
街の普通のおばちゃんが、ブランドものの、バッタもんを普通に作ってたり、街のおまわりさんがマフィアとつながってたりするのが当たり前になっています。
いつまでたっても身代金を払わないことに腹を立て、ポールの耳を切るところは、痛々しくて見てられない。
母親が必死になって、息子を救おうとする姿そして周りの男どもが、あんまり貢献してないことにも注目。
実に重厚なドラマでありました。

ゲティ家の身代金 (2017)、 2018年5月25日公開 133分
映画詳細データ
英題:ALL THE MONEY IN THE WORLD
製作国:アメリカ
配給:KADOKAWA
カラー/シネスコ
スタッフ
監督・製作:リドリー・スコット
製作:ダン・フリードキン、ブラッドリー・トーマス、クエンティン・カーティス、クリス・クラーク
マーク・ハファム、ケヴィン・J・ウォルシュ
脚本:デヴィッド・スカルパ
撮影:ダリウス・ウォルスキー
編集:クレア・シンプソン
プロダクションデザイン:アーサー・マックス
衣装:ジャンティ・イェーツ
原作:ジョン・ピアソン
キャスト
ミシェル・ウィリアムズ(アビゲイル・ハリス)
クリストファー・プラマー(ジャン・ポール・ゲティ)
マーク・ウォールバーグ(フレッチャー・チェイス)
ロマン・デュリス(チンクアンタ)
ティモシー・ハットン(オズワルド・ヒンジ)
チャーリー・プラマー(ジャン・ポール・ゲティ三世)
この記事へのコメント
コメントありがとうございます♪
返信遅くなりすみません。
ゲティじいさんの守銭奴っぷりは物凄いですねぇ。
ケヴィン・スペイシーのバージョンも観てみたいです。