『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』('18初鑑賞29・劇場)

☆☆☆☆- (10段階評価で 8)
3月30日(金) 109シネマズHAT神戸 シアター5にて 14:05の回を鑑賞。 字幕版。
見どころ:
『つぐない』などのジョー・ライト監督と、『裏切りのサーカス』などのゲイリー・オールドマンが組んだ歴史ドラマ。
第2次世界大戦下のヨーロッパを舞台に、苦渋の選択を迫られるウィンストン・チャーチルの英国首相就任からダンケルクの戦いまでの4週間を映し出す。
チャーチルの妻を『イングリッシュ・ペイシェント』などのクリスティン・スコット・トーマスが演じるほか、リリー・ジェームズ、ベン・メンデルソーンらが共演。
『博士と彼女のセオリー』などのアンソニー・マクカーテンが脚本を担当している。
あらすじ:
第2次世界大戦勃発後、ナチスドイツの勢いはとどまることを知らず、フランスの陥落も近いとうわさされる中、英国にもドイツ軍侵攻の危機が迫っていた。
ダンケルクで連合軍が苦戦を強いられている最中に、英国首相に着任したばかりのウィンストン・チャーチル(ゲイリー・オールドマン)がヨーロッパの命運を握ることになる。
彼はヒトラーとの和平か徹底抗戦かという難問を突き付けられ……。
(シネマトゥデイ)

原題はDARKEST HOUR=最も暗い時間。
ゲイリー・オールドマンのなりきり演技がすごいですねぇ。
そして、アカデミー賞を受賞した特殊メイクの完成度の高いこと。
チャーチルのこと、ほとんど知らなかったんですが、実に興味深い内容で、スクリーンを凝視していました。
ナチス・ドイツとの和平交渉を選ぶか、断固拒否して徹底抗戦を選ぶかの選択がクライマックス。
チャーチル自身が地下鉄に乗って、国民の生の声を聴く場面は興味深い。
・・・・でも、これで勝ったから良かったんだけど、負けてたら評価は全く違ってたでしょうね。
ジョー・ライト監督の作品では『つぐない』が印象に残っています。
この作品でも戦争で犠牲になった者の姿がさりげなく描かれています。
チャーチルの乗った飛行機を眺めていた少年は、ナチスの空襲によって、絶命。
赤く染まった眼球が空を見つめている。
全体的に深みのなる暗い映像。
イギリスの国会の場面では、暗闇の中、一筋の光がチャーチルを照らしています。
ゲイリー・オールドマンの芝居を観るだけでも価値はあると思います。

(C) 2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
英題:DARKEST HOUR
製作年:2017年
製作国:イギリス
日本公開:2018年3月30日(TOHOシネマズ シャンテほか)
上映時間:2時間5分
配給:ビターズ・エンド / パルコ
カラー/ビスタ
スタッフ
監督: ジョー・ライト
脚本・製作: アンソニー・マクカーテン
プロデューサー: ティム・ビーヴァン / エリック・フェルナー / リサ・ブルース / ダグラス・アーバンスキー
撮影: ブリュノ・デルボネル
プロダクションデザイナー: サラ・グリーンウッド
衣装: ジャクリーン・デュラン
音楽: ダリオ・マリアネッリ
特殊メイク・ヘア&メイクデザイン(ゲイリー・オールドマン): 辻一弘
キャスト
ウィンストン・チャーチル: ゲイリー・オールドマン
クレメンティーン・チャーチル: クリスティン・スコット・トーマス
エリザベス・レイトン: リリー・ジェームズ
ハリファックス子爵: スティーヴン・ディレイン
ネヴィル・チェンバレン: ロナルド・ピックアップ
国王ジョージ6世: ベン・メンデルソーン
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