『アンブロークン 不屈の男』('18初鑑賞03・WOWOW)

☆☆☆-- (10段階評価で 6)
1月8日(月・祝) WOWOWシネマの放送を録画で鑑賞。 字幕版。
見どころ:
アンジェリーナ・ジョリーが『最愛の大地』に続いてメガホンを取り、第2次世界大戦で日本軍の捕虜となったオリンピックアスリートの半生を感動的に描いた戦争ドラマ。
陸上競技の選手から空軍パイロットとなった主人公が、日本軍の捕虜収容所で虐待を耐え、生き抜く姿を活写する。
『名もなき塀の中の王』などのジャック・オコンネルや日本人ミュージシャンのMIYAVIらが出演。
脚本には、ジョエル&イーサン・コーエンらが参加。
オリンピックの栄光から一転、戦時のただならない状況で懸命に生きた男のドラマに胸が熱くなる。
あらすじ:
1936年のベルリン・オリンピックに出場したルイ・ザンペリーニ(ジャック・オコンネル)は、第2次世界大戦に空軍パイロットとして戦地へ向かう。しかし、爆撃機が海に不時着し47日間漂流したのち、日本軍の捕虜となる。
捕虜収容所では、ザンペリーニはワタナベ伍長(MIYAVI)の非人道的な虐待を受け……。
(シネマトゥデイ)

公開時は反日映画として一部から騒がれましたが、実際鑑賞してみると・・・これのどこが「反日」やねん。
騒ぎすぎですわ。日本の捕虜となった元オリンピック選手の目線から描いているので、こうなりますわな。
戦争という行為自体、人間として最低最悪な精神状態に陥るのだから、ここで描かれた捕虜への虐待とか、実際あったでしょうし、立場が逆でも、やはり同じような状況になったのではと思う。
作り手も日本を貶めるためではないことが解る。
ベルリン・オリンピックの場面で主人公と日本の選手が目で挨拶する場面、ラストの主人公が長野オリンピックでの聖火リレーに参加する記録映像などをみれば明白。
また間接的にではあるが、東京大空襲の被害を描写している。
昨年末に沖縄旅行に行って、その時訪れた平和祈念館に、沖縄の人たちを虐待する日本兵の話もあった。
同じ同胞であるはずの人に対しても、非人道的虐待をさせてしまうのが戦争というもの。
この渡辺伍長の虐待をひたすら耐えて生き延びたザンペリーニさんに敬意を表します。
映画として見るとあの時代に、MIYAVIみたいな肌のきれいな軍人がいるとは思えんし(MIYAVIだけ少女漫画的・『戦場のメリー・クリスマス』の坂本龍一の影響?)、時折聞こえる日本語がパターン化されているのが少々気になった。
MIYAVIの演技は上手いとは思えんが、直江津の収容所で再びこの顔を見たときは、心底うんざりした。
劣等感の塊のようなサデスティックな役柄はメイクの技術のおかげでしょう。
冒頭の空中戦はエンタメとしての戦争映画として、すごく面白い。

(C) 2014 UNIVERSAL STUDIOS
英題:UNBROKEN
製作年:2014年
製作国:アメリカ
日本公開:2016年2月6日
上映時間:2時間17分
配給:ビターズ・エンド
製作会社:レジェンダリー・ピクチャーズ
カラー/シネマスコープ
スタッフ
監督・プロデューサー: アンジェリーナ・ジョリー
脚本: ジョエル・コーエン / イーサン・コーエン / リチャード・ラグラヴェネーズ / ウィリアム・ニコルソン
原作: ローラ・ヒレンブランド
プロデューサー: クレイトン・タウンゼント / マシュー・ベア / アーウィン・ストフ
エグゼクティブプロデューサー: ミック・ギャリス / トーマス・タル / ジョン・ジャシュニ
撮影: ロジャー・ディーキンス
美術: ジョン・ハットマン
編集: ティム・スクワイアズ / ウィリアム・ゴールデンバーグ
コスチュームデザイナー: ルイーズ・フログリー
音楽: アレクサンドル・デスプラ
キャスティング: フランシーン・マイスラー
キャスト
ルイ・ザンペリーニ: ジャック・オコンネル
フィル: ドーナル・グリーソン
渡辺: MIYAVI
フィッツジェラルド: ギャレット・ヘドランド
マック: フィン・ウィットロック
他
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