『ハドソン川の奇跡』('16初鑑賞92・劇場)

☆☆☆☆- (10段階評価で 8)
9月24日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター9にて 11:40の回を鑑賞。
チェック:
俳優としても監督としても著名なクリント・イーストウッド監督と、名優トム・ハンクスがタッグを組んだ人間ドラマ。
2009年1月15日、突然の全エンジン停止という危機に見舞われながらも、ハドソン川に不時着して乗客全員が生還した航空機事故のてん末に迫る。
『サンキュー・スモーキング』などのアーロン・エッカートらが共演。
機長の手記を基に描かれる、奇跡の脱出劇の背後に隠された真実に言葉を失う。
ストーリー:
2009年1月15日、真冬のニューヨークで、安全第一がモットーのベテラン操縦士サレンバーガー機長(トム・ハンクス)は、いつものように操縦席へ向かう。
飛行機は無事に離陸したものの、マンハッタンの上空わずか850メートルという低空地点でバードストライクに合いエンジンが停止してしまう。
このまま墜落すれば乗客はおろか、ニューヨーク市民にも甚大な被害が及ぶ状況で彼が下した決断は、ハドソン川への着水だった。
(シネマトゥデイ)

イーストウッド監督作品としては最も短い96分の作品。
でも、その96分に一瞬の隙もない緻密な構成。 スクリーンにずっと釘づけでした。
この事故のニュースをリアルタイムで観てた記憶があります。
その時、そしてその後、こういう出来事があったとは、本当に勉強になりました。
人間社会ってホント複雑怪奇。 無事生還してめでたしめでたしとはいかないんですね。
ハドソン川に着水した機長の判断が果たして本当に正しかったのか?
事故調査委員会や保険会社の執拗な追及。
コンピューター・シミュレーションでは別の結果が出たことで、機長の立場は危うくなる。
機械任せでそこに、”人間”としての要素はあるのか?
クライマックスの公聴会でのやり取りはじつにスリリング。
ずーっと、渋い表情の機長が最後の最後、副機長のユーモアで笑顔に。
トム・ハンクスはもちろん名優ですが、副機長役のアーロン・エッカートも、良い役者ですよね。
映画らしいエンタメとしての要素もしっかりとあり、基本ドキュメンタリー・タッチで描いた
イーストウッド監督はやっぱり素晴らしい。

(C) 2016 Warner Bros. All Rights Reserved
英題:SULLY
製作年:2016年
製作国:アメリカ
日本公開:2016年9月24日
上映時間:1時間36分
配給:ワーナー・ブラザース映画
カラー/シネスコ
スタッフ
監督: クリント・イーストウッド
製作: フランク・マーシャル / アリン・スチュワート / ティム・ムーア
脚本: トッド・コマーニキ
原作: チェズレイ・“サリー”・サレンバーガー / ジェフリー・ザスロウ
製作総指揮: キップ・ネルソン / ブルース・バーマン
撮影: トム・スターン
美術: ジェームズ・J・ムラカミ
編集: ブル・マーリー
衣装: デボラ・ホッパー
音楽: クリスチャン・ジェイコブ / ザ・ティアニー・サットン・バンド
キャスト
チェスリー・“サリー”・サレンバーガー: トム・ハンクス
ジェフ・スカイルズ: アーロン・エッカート
ローリー・サレンバーガー: ローラ・リニー
他
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