『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』('16初鑑賞60・WOWOW)

☆☆☆☆- (10段階評価で 8)
6月18日(土) WOWOWシネマの放送を録画で鑑賞。
チェック:
妖艶な容姿を武器に誘惑した男たちを餌食にする美しきエイリアンの運命を描いたSFスリラー。
『マッチポイント』などの人気女優スカーレット・ヨハンソンが、初めてフルヌードに挑む体当たり演技を見せる。
共演は『天使の分け前』などのポール・プラニガンら。
ジャミロクワイの名作「Virtual Insanity」などのミュージックビデオを手掛け、『記憶の棘』で注目を浴びたジョナサン・グレイザー監督によるスタイリッシュかつ緊迫感あふれる映像が印象深い。
ストーリー:
スコットランドの街から男たちが次々と行方不明になる事態が発生し、彼らは姿を消す直前、一人の女(スカーレット・ヨハンソン)と会話をしていた。
自らの美貌と妖艶さを前面に押し出し獲物となる男たちを誘惑する女の正体は、人間ではなく地球外生命体だった。
慈悲のかけらもない冷酷な女だったが、顔に障害のある男性と知り合ったことで、人間らしい感情を抱き始め……。
(シネマトゥデイ)

100% スカヨハ目当てで鑑賞。(*^-^*)
オール・ヌード場面があるということで、わくわくしながら(笑)。
しかし、 ハリウッド女優らしくない(作られたのじゃなくて、自然な)身体つきなのよね。
個人的には、これくらいの肉付きが好みです。
さてさて、冒頭から『2001年宇宙の旅』を連想させるイメージ映像と、ほとんど効果音みたいな、いわゆるノイジーな「ノイズ・ミュージック」? っぽい音楽が流れ、なんなんだこれは?!と思わせる状況です。
バイクの男が崖下から女性の遺体(?)を担いで、真っ白な部屋(空間)に置くと、スカヨハ登場。
女性の衣服をはぎ取って、着る。
車を運転しながら、街中の男に声をかける。 カメラ固定。 ドキュメンタリーのような映像。
何人かに声をかけ、引っかかった男を部屋に連れて、服を脱いで誘う。
男は裸になり、液体に沈む・・・ こういうイメージ映像っぽい場面が数回続きます。
観ているこちらは、なんじゃっこれ?!
2人目、どんより曇ったスコットランドの海岸で泳いでいる男
ここの場面も、すごく嫌な場面。あの赤ちゃん、たった一人になってどうなったんだろう。
3人目、同じように液体に沈むと、一人目の男の身体がふやけて皺だらけ、と、次の瞬間、バキュームみたいなので、骨ごと内臓を吸い込まれて、皮だけが残り、液体の中をユラユラと漂う・・・悪い夢に出てきそうな映像です。
4人目は顔に障害がある男性(80年代にピーター・ボグダノビッチ監督エリック・ストルツ主演の『マスク』って映画があったけど、そういう病気なのかな?)との出会いで、彼女に微妙な心境の変化が・・・
全編通して、セリフは極端に少なく、状況を説明するようなことは一切なし。
スカヨハもずーっと無表情。全て、観ているこちらの判断にゆだねられております。
スカヨハが自分の全身の裸を鏡に映して観察する場面が印象的。
ラスト近く、森に入って、静寂のなか人間らしく横になって浅い眠りについていると
木こりの男が襲ってきて、身体の皮膚が破れて・・・
なんとも、悲しい結末です。
観終わったときは、分けの解らん映画やなーと思ったのだが、一晩たつと、スカヨハのオール・ヌード以上に、作品自体が妙に印象に残ってしまい、もう一度鑑賞しようかと思っている次第です。

(C) Seventh Kingdom Productions Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2014
英題:UNDER THE SKIN
製作年:2014年
製作国:イギリス/アメリカ/ドイツ
日本公開:2014年10月4日
上映時間:1時間48分
配給:ファインフィルムズ
カラー/ビスタ
スタッフ
監督・脚本: ジョナサン・グレイザー
脚本: ウォルター・キャンベル
原作: ミッシェル・フェイバー
製作: ジェームズ・ウィルソン / ニック・ウェクスラー
撮影: ダニエル・ランディン
音楽: ミカ・レヴィ
キャスト
スカーレット・ヨハンソン
ポール・ブラニガン
他
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