『64 -ロクヨン- 前編』('16初鑑賞48・劇場)




☆☆☆☆- (10段階評価で 8)
5月7日(土) OSシネマズ神戸ハーバーランド スクリーン1にて 13:50の回を鑑賞。


チェック:
『半落ち』などの原作者・横山秀夫が執筆した小説を、佐藤浩市ほか豪華キャストで映画化した犯罪ドラマの前編。
平成へと年号が変わる直前の昭和64年に起きた未解決の誘拐事件「ロクヨン」をめぐり、県警警務部の広報官を主人公に警察内部の対立や県警記者クラブとの衝突などを浮き彫りにしていく。

監督は『ヘヴンズ ストーリー』などの瀬々敬久。
主演の佐藤のほか、綾野剛、榮倉奈々、瑛太らが出演。緊張感あふれる演出と演技で描かれる、お蔵入り事件の謎や登場人物たちの確執に注目。

ストーリー:
わずか7日で終わった昭和64年。
その年に起きた少女誘拐殺人事件、“ロクヨン”から14年が経過し、未解決のまま時効が近づいていた。
そのロクヨンの捜査に携っていた警務部秘書課広報室の広報官・三上義信(佐藤浩市)は、記者クラブとの不和、刑事部と警務部のあつれき、ロクヨンを模倣したような誘拐事件に直面し……。

(シネマトゥデイ)







2部作で作るのはやめにしませんか? 前後編両方観ないと、正統な評価ができないです。

大抵、前編のほうが満足度高くて、後編はがっかりするパターンが多すぎる。
この作品がそうだとは言いませんが、今作(前編)の個人的満足度は高いです。



原作、NHKのドラマ ともに未見。 まったくの初見でございます。


正直なはなし、観る前はTVの2時間ドラマぐらいのレベル(2時間ドラマが悪いとは言ってない)だろうなーと、あまり期待せずに観てました。 しかしながら、登場する役者陣が、各々主役をはれるぐらいの役者が勢ぞろいし、なんとも贅沢なキャスティングです。


身代金を持って、誘拐犯の指示通りに奔走する永瀬正敏の鬼気迫る表情、
佐藤浩市の泣ける芝居、滝藤賢一の超ムカツク上司、自分の責任と思い込み引き籠もる窪田正孝

等々・・・各キャラの心情がじっくりと描かれていました。


「前編」なので、ロクヨン事件そのものについての出来事よりも、警察内部各部署の対立(県警広報課と記者クラブ)がメインでありました。

・・・それにしても、ほんとにめんどくさい人間関係。利害やら名誉やらが絡むから、ほんま鬱陶しい。



クライマックスの広報課長(佐藤浩市)と瑛太を中心とする記者クラブの面々との「バトル」は役者たちの火花散る演技合戦であり、食い入るようにスクリーンを見つめていました。


・・・記者クラブの記者ってのは、あんなに謀略無人な物言いするんですかね。 


加害者のことばかりで、被害者のことは全くと言っていいほど眼中にない記者たち。
人としてどうなんだろうね。実際こんなんですか?




彼らのやり取りを観るだけでも、この映画を観た意義がありました。
後編は、ロクヨン事件の謎がすべてあきらかにされることと、映画としての満足度が前編よりも高いことを祈りつつ、楽しみにしたいと思います。








(C) 2016映画「64」製作委員会
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2016年5月7日
上映時間:2時間1分
製作:「64」製作委員会
企画協力:文藝春秋
配給:東宝
助成:文化庁文化芸術振興費補助金
カラー/シネスコ

スタッフ
原作: 横山秀夫
監督・脚本: 瀬々敬久
脚本: 久松真一
音楽: 村松崇継
主題歌: 小田和正
エグゼクティブプロデューサー: 平野隆
企画: 越智貞夫
プロデューサー: 木村理津 / 大原真人 / 渡邉敬介 / 浅野博貴 / 伊藤正昭
共同プロデューサー: 藤井和史
ラインプロデューサー: 武石宏登
撮影: 斉藤幸一
美術: 磯見俊裕
照明: 豊見山明長
録音: 高田伸也
編集: 早野亮
スクリプター: 江口由紀子
装飾: 柳澤武
スタイリスト: 纐纈春樹
ヘアメイク: 那須野詞
VFXスーパーバイザー: 立石勝
サウンドエフェクト: 北田雅也
助監督: 海野敦
制作担当: 篠宮隆浩

キャスト
三上義信: 佐藤浩市、諏訪: 綾野剛、美雲: 榮倉奈々、三上美那子: 夏川結衣、目崎正人: 緒形直人
日吉浩一郎: 窪田正孝、手嶋: 坂口健太郎、柿沼: 筒井道隆、村串みずき: 鶴田真由、望月: 赤井英和
漆原: 菅田俊、日吉雅恵: 烏丸せつこ、御倉: 小澤征悦、蔵前: 金井勇太、三上あゆみ: 芳根京子
石井: 菅原大吉、落合: 柄本佑、辻内欣司: 椎名桔平、赤間: 滝藤賢一、荒木田: 奥田瑛二
二渡真治: 仲村トオル、幸田一樹: 吉岡秀隆、秋川: 瑛太、雨宮芳男: 永瀬正敏、松岡勝俊: 三浦友和





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64(ロクヨン) 上 (文春文庫)
文藝春秋
2015-02-06
横山 秀夫

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