『紙の月』('15初鑑賞80・WOWOW)

☆☆★-- (10段階評価で 5)
11月2日(月) WOWOWシネマの放送を録画で鑑賞。
チェック:
銀行勤めの平凡な主婦が引き起こした大金横領事件のてん末を描いた、『八日目の蝉』の原作などで知られる直木賞作家・角田光代の長編小説を映画化。
まっとうな人生を歩んでいた主婦が若い男性との出会いをきっかけに運命を狂わせ、矛盾と葛藤を抱えながら犯罪に手を染めていく。
監督は、『桐島、部活やめるってよ』などの吉田大八。
年下の恋人との快楽におぼれ転落していくヒロインの心の闇を、宮沢りえが体現する。
ストーリー:
バブルがはじけて間もない1994年、銀行の契約社員として働く平凡な主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)は綿密な仕事への取り組みや周囲への気配りが好意的に評価され、上司や顧客から信頼されるようになる。
一方、自分に関心のない夫との関係にむなしさを抱く中、年下の大学生・光太と出会い不倫関係に陥っていく。
彼と逢瀬を重ねていくうちに金銭感覚がまひしてしまった梨花は、顧客の預金を使い始めてしまい……。
(シネマトゥデイ)

神戸ロケの場面が多いこともあって、劇場鑑賞のつもりでしたが、未見。今回WOWOWで初鑑賞です。
自分の知っている風景が多く登場するという点では楽しめました、が・・・。
お偉い批評家のセンセー方が絶賛しておりますが、それほどのものではないです。
要は色欲にまみれた欲求不満の主婦が、自分の職場でもある銀行の顧客の預金に手を出して
転落していくさまを描いているが、「宮沢りえ」が出演しているというこの一点で高評価なのでしょう。
個人的には全然のれなかった。
根本的に、宮沢りえ やから許される世界でしょ。
これ普通のおばちゃん(のルックスの女優)やったら、こういう展開にはしないでしょうね。
悪事に手を染めた人間が、最終的に逃げ切るという展開ほど、気分の悪いものはない。
たとえどんな美人でも、です。
特にこの主人公は 認知症(の疑いのある)おばあさんからも横領している。
自分よりも弱者から奪うのはあかん!
ファムファタール と もてはやしている風潮があるが、これって、良くないよ。
悪人の最期は、悲惨な状態をみせるべき。
想像力を働かせると、タイに渡った主人公、警察の姿をみて逃げますが、やはり平穏な生活とは縁がないようで、そういう意味では、悲惨な状態なのかもしれません。

製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2014年11月15日
上映時間:2時間6分
制作プロダクション:ROBOT
配給:松竹
カラー/シネスコ
スタッフ
原作: 角田光代
監督: 吉田大八
脚本: 早船歌江子
主題歌: ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ
キャスト
宮沢りえ
池松壮亮
大島優子
田辺誠一
近藤芳正
石橋蓮司
小林聡美
他
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