『大統領の執事の涙』('15初鑑賞31・WOWOW)

☆☆☆☆- (10段階評価で 8)
4月3日(金) WOWOWシネマの放送を録画で鑑賞。
チェック:
実在したホワイトハウスの黒人執事の人生をモデルにしたドラマ。
奴隷から大統領執事となり、7人の大統領に仕えた男の波乱に満ちた軌跡を追う。
主演を務める『ラストキング・オブ・スコットランド』などのフォレスト・ウィテカーを筆頭に、ジョン・キューザック、ジェーン・フォンダ、テレンス・ハワードなどの実力派が結集。
メガホンを取るのは、『プレシャス』などのリー・ダニエルズ。
濃密なドラマとストーリー展開に加え、アメリカ近代史を見つめた壮大な視点にも引き込まれる。
ストーリー:
綿花畑で働く奴隷の息子に生まれた黒人、セシル・ゲインズ(フォレスト・ウィテカー)。
ホテルのボーイとなって懸命に働き、ホワイトハウスの執事へと抜てきされる。
アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、フォードなど、歴代の大統領に仕えながら、キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争といったアメリカの国家的大局を目の当たりにしてきたセシル。
その一方で、白人の従者である父親を恥じる長男との衝突をはじめ、彼とその家族もさまざまな荒波にもまれる。
(シネマトゥデイ)

黒人執事として長らくホワイトハウスに努めてきた主人公とアメリカの歴史と共に、人種差別とそれに対する公民権運動を描いており、父親が射殺される衝撃的な冒頭から最後まで、興味深く鑑賞しました。
歴代大統領を名優たちが演じており、そっくりな人もいれば、ちょっとイメージ違うなぁ~と(ニクソンとか)思ったかたもいましたが、主人公のフォレスト・ウィテカーをはじめ、芸達者な面々で固められております。
ドキュメンタリーではないので、歴史的事件についてはかなり省略されてはいますが、主人公とその息子との確執や和解のドラマは見応えがあります。
白人(大統領)のもとで働いている主人公、人種差別に反対し公民権運動(時には、マルコムXが主導する過激な運動にも参加する)に身を投じる長男。二人の思いがぶつかって、なかなか和解することが出来ない・・・。
印象的な場面、終わりのほうなんですが、息子が南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)で投獄された、ネルソン・マンデラ氏を解放させる運動に参加している時に、長年意志の疎通ができなかった主人公(執事を退職)が現れて、ともに運動をするところ、結局、いつものとおり牢屋に入れられてしまうが、主人公はめったにない経験に妙にワクワク。息子もあと2,3時間で出られるよ と余裕。
根本的なポジティブさを感じたのでありました。(^-^)
しっかり観ておいたほうがいい作品ですね♪

英題:LEE DANIELS' THE BUTLER
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年2月15日
上映時間:2時間12分
配給:アスミック・エース
カラー/ビスタ
スタッフ
監督・プロデューサー: リー・ダニエルズ
脚本: ダニー・ストロング
プロデューサー: ローラ・ジスキン
キャスト
フォレスト・ウィテカー
オプラ・ウィンフリー
ジョン・キューザック
ジェーン・フォンダ
キューバ・グッディング・Jr
テレンス・ハワード
レニー・クラヴィッツ
ジェームズ・マースデン
デヴィッド・オイェロウォ
ヴァネッサ・レッドグローブ
アラン・リックマン
リーヴ・シュレイバー
ロビン・ウィリアムズ
他

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