『柘榴坂の仇討』('14初鑑賞68・劇場)




☆☆☆☆☆ (10段階評価で 10)
9月22日(月) OSシネマズ神戸ハーバーランド スクリーン1にて 12:20の回を鑑賞。


チェック:
『鉄道員(ぽっぽや)』など数多くの著作が映画化されてきた人気作家・浅田次郎による短編集「五郎治殿御始末」所収の一編を映画化した時代劇。
主君のあだ討ちを命じられた武士の不器用な生きざまを通し、幕末から明治へと時代が激変する中、武士として、人としての誇りと覚悟を持って生きる侍たちの姿を描く。

監督は『沈まぬ太陽』などの若松節朗、音楽を映画音楽の巨匠・久石譲が担当。
『壬生義士伝』などの中井貴一が主人公を熱演し、阿部寛、歌舞伎役者の中村吉右衛門ら実力派が共演する。

ストーリー:
安政7年、彦根藩士・志村金吾(中井貴一)は主君である大老・井伊直弼(中村吉右衛門)に仕えていたが、登城途中の桜田門外で井伊は暗殺されてしまう。その後、あだ討ちの密命を受けた金吾は敵を捜し続けて13年が経過する。

明治6年、時代が移り変わり時の政府があだ討ちを禁止する状況で、最後の敵である佐橋十兵衛(阿部寛)を捜し出し……。

(シネマトゥデイ)








『るろ剣』とは対照的な、非常に静かな、日本映画らしい日本映画でした。
殺陣のシーンもしっかりとした殺陣でした。


主君の大老:井伊直助が暗殺された桜田門で警護の責任者をしていた志村金吾。
人間的に好きだった主君の仇を討つべく、自責の念にも駆られながら、ひたすら水戸脱藩浪士を探す生活を続けます。


時代は変わって明治。
人々が髷(まげ)を切って、洋服を着るようになっても、「侍」の姿のままの金吾。


金吾の「仇」である佐橋十兵衛もまた、自責の念に苦しむ生活。
名前を変え、人力車で生計を立てています。


この二人が相対するのは、前半の桜田門とクライマックスの対決シーンのみ。



クライマックス、 やっとこの二人が相対する場面は、本当に静かな映画的興奮が訪れます。
十兵衛の人力車に金吾が乗って、雪の柘榴坂に到達するまでの緊張感。


そして対決。

【以下ネタバレあり】

















いままでの時代劇というと、死ぬことが武士の本懐・・・
といった場面が多いのですが、ここでは、また新たな展開となります。


この場面で思わず涙でした。



「恥を忍んで生きてはくれぬか。 わしも生きるゆえ・・・」



金吾には、自分をずっと支えてくれた愛する妻がいて、十兵衛には、ちょっと気になる心を温めてくれるご近所の女の子に奥さんがいて。

ラストそれぞれの場面が暖かい。



こういうのを見ると、日本映画も本当に良いもんだなと思えます。









2014年/日本/119分/ビスタ/
監督:若松節朗/脚本:高松宏伸、飯田健三郎、長谷川康夫/音楽:久石譲/
出演:中井貴一、阿部寛、広末涼子、高嶋政宏、真飛聖、吉田栄作、堂珍嘉邦、近江陽一郎、木崎ゆりあ、藤竜也、中村吉右衛門/




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