『WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~』('14初鑑賞42・劇場)

☆☆☆☆- (10段階評価で 8)
5月10日(土) OSシネマズ神戸ハーバーランド スクリーン7にて 13:00の回を鑑賞。
解説:
『ウォーターボーイズ』など数々のヒット作を送り出してきた矢口史靖監督が、人気作家・三浦しをんのベストセラー小説「神去なあなあ日常」を映画化した青春ドラマ。
あるきっかけで山奥の村で林業に従事することになった都会育ちの若者が、先輩の厳しい指導や危険と隣り合わせの過酷な林業の現場に悪戦苦闘しながら、村人たちや自然と触れ合い成長していく姿を描く。
『ヒミズ』などの染谷将太をはじめ、長澤まさみ、伊藤英明、ベテラン柄本明らが共演する。
あらすじ:
大学受験に失敗し高校卒業後の進路も決まっていない勇気(染谷将太)は、軽い気持ちで1年間の林業研修プログラムに参加することに。
向かった先は、携帯電話が圏外になるほどの山奥のド田舎。粗野な先輩ヨキ(伊藤英明)のしごき、虫やヘビの出現、過酷な林業の現場に耐え切れず、逃げようとする勇気だったが……。
(シネマトゥデイ)

観終わったあと、すごく気分の良い作品。(^-^)
若手で実力派の染谷将太が良い芝居をしていますね。
今までは影のある役柄が多かったように思いますが、今作のように、今どきのヘラヘラした、それでいて純粋なものもしっかり持っている現代の若者の演技も良いです。
女性陣では、化粧っ気の全くない長澤まさみや、子供を作ることに必死な優香など、皆いい魅力が出ていました。特に最近の優香はすごく好みですねー♪
”山猿” 伊藤英明の野生児っぷりも必見。
ワンカットで、走る軽トラに乗り込む場面のすごいこと。ホントさりげない場面ですが、ものすごい撮影やってるなぁ~と思いました。
林業のこと、ほとんど知りませんでした。
この映画でほんの少しでも、知ることが出来る、こういうのが映画の醍醐味なのだと思います。
物語的にはオーソドックスな作り。
でも、こういう作りだからこそ、素直に入っていけますね。
自分たちの今の仕事は100年前に木を植えてくれた人のおかげ、そして、100年後のために若木を植える。そんな自然と共生する生き方、素敵ですよね。
チェーンソーを使う場面では、危なっかしくてひやひやします。(^^;;
山場では、ちょっとしたスペクタクルなアクションシーンもあり、しっかりエンタメしているところが、素晴らしいなと思います。
ラスト、実家に戻った主人公が、近所で新築中の家の木材の香りを嗅いで、即座に村に戻るところ、こういうことを経験したわけではないのに共感している自分がいました。
老若男女、誰でも楽しめる、そして、林業のことをちょっとは知ることができる良い作品だと思います。

2014年/日本/東宝・フジテレビ/116分/ビスタ/
監督・脚本:矢口史靖/原作:三浦しをん/音楽:野村卓史/
出演:染谷将太、長澤まさみ、伊藤英明、優香、西田尚美、マキタスポーツ、有福正志、田中要次、山中敦史、小野敦子、清野菜名、古川雄輝、菅原大吉、広岡由里子、内村遥、真凛、森輝弥、谷澤恵里香、安東弘樹、近藤芳正、光石研、柄本明/

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