『ジャンゴ 繋がれざる者』('13初鑑賞22・劇場)

☆☆☆☆☆ (10段階評価で 10)
3月2日(土) ミント神戸 スクリーン3にて 18:20の回を鑑賞。
解説:
『イングロリアス・バスターズ』などの異才クエンティン・タランティーノ監督が、前作からおよそ3年ぶりに放つ骨太のアクション大作。
19世紀中期のアメリカ南部を舞台に、かつて奴隷だった男の妻奪回のし烈な闘いを描き出す。
レオナルド・ディカプリオが本作で初めてとなる悪役に挑むほか、ジェイミー・フォックスやクリストフ・ヴァルツら個性と実力を兼ね備えた俳優たちが豪華共演。
緊迫感あふれる人間模様と、驚きのストーリー展開。
あらすじ:
1858年、アメリカ南部。奴隷ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は、賞金稼ぎのキング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)の手によって自由の身となる。
やがて2人は協力し、次々とお尋ね者たちを取り押さえることに成功する。
その後、奴隷市場で離れ離れとなってしまった妻を捜す目的のあったジャンゴは、農園の領主カルヴィン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)のところに妻がいることを突き止め……。
(シネマトゥデイ)

タランティーノ監督作品の最高傑作だと思います!!
2時間45分があっという間でした。ほんとにおもしろかった!!
もちろん、エンターテインメントなのですが、深い人物描写が秀逸。
タランティーノのアカデミー脚本賞受賞当然ですね!
クリストフ・ヴァルツの助演男優賞受賞も当然ですね!!
映画好きが作った、そして、歴史・文学(「ニーベルングの指輪」「三銃士」など)・文化・風俗などいろんな知識や、タランティーノの深い洞察力の詰まった作品ですね♪
前作『イングロリアス・バスターズ』ではドイツを悪者として描いていましたが、今回はドイツ人の歯医者が善も悪も備える魅力ある人物として登場。
シュルツ医師の行動は大いに共感できる。・・・「すまない。我慢できなかった。」
当時のアメリカの暗黒歴史:黒人差別をもしっかりと描いています。
やたら差別用語連発(ニガー:貧民という意味らしい)
重い部分もありますが、抜群のバランス感覚で、究極の娯楽映画に仕上げているところがすごい!!
各俳優陣の演技は文句なし。
主役ジェイミー・フォックスはもちろん、クリストフ・ヴァルツほんとに素晴らしい!
悪役を演じたディカプリオ、手をケガする場面は、本当にケガしたらしくて、ジャンゴの奥さんの顔に血をべったりと塗りたくる場面は、本当の血だとか。
そして、サミュエル・L・ジャクソン!! この人もすっごいですよ!
タランティーノも俳優として登場していますが、サミュエル・L・ジャクソン同様ラストは爆笑でした。
音楽のセンスも最高に良い。
是非映画館でご覧ください!!

2012年/アメリカ/コロンビア映画/165分/シネスコ/
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ/
出演:ジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ、ケリー・ワシントン、サミュエル・L・ジャクソン/

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