『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』('13初鑑賞12・劇場)




☆☆☆★- (10段階評価で 7)
1月26日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター7にて 13:20の回を鑑賞。


解説:
世界的な文学賞ブッカー賞に輝いたヤン・マーテルのベストセラー小説「パイの物語」を、『ブロークバック・マウンテン』などのアン・リー監督が映画化。
動物園を経営する家族と航行中に嵐に遭い、どう猛なトラと一緒に救命ボートで大海原を漂流することになった16歳の少年のサバイバルを描く。

主演は、オーディションで選ばれた無名のインド人少年スラージ・シャルマ、共演にはフランスの名優ジェラール・ドパルデューが名を連ねる。
227日間という長い漂流の中で、主人公がどのように危機的状況を乗り越えたのかに注目。


あらすじ:
1976年、インドで動物園を経営するパイ(スラージ・シャルマ)の一家はカナダへ移住するため太平洋上を航行中に、嵐に襲われ船が難破してしまう。
家族の中で唯一生き残ったパイが命からがら乗り込んだ小さな救命ボートには、シマウマ、ハイエナ、オランウータン、ベンガルトラが乗っていた。

ほどなくシマウマたちが死んでいき、ボートにはパイとベンガルトラだけが残る。
残り少ない非常食、肉親を失った絶望的な状況に加え、空腹のトラがパイの命を狙っていて……。

(シネマトゥデイ)









2D・字幕版で鑑賞。
でもこの作品に関しては、3Dで観ても良かったかも知れません。

画面は基本的に9:16に近いビスタ。でも、2か所、トビウオの大群が空を飛ぶ場面では、ビスタの画面にマスクがついてシネスコ・サイズになって、トビウオが画面をはみ出して飛び出します。
そして、もう一か所、漂流する小舟を上空から捉えたショットが、3:4のスタンダード・サイズになる場面があり、アン・リー監督らしい映像表現だなと思いました。


TVのコマーシャルでは、まるでアドベンチャー大作のような印象で売っていますが、実際は、かなり深い、哲学的なお話でした。

最近の20世紀FOX(JAPAN)の宣伝の仕方は、少々問題があるなぁ・・・。



さて、この映画を観たあとの感触は・・・

あまりにも悲惨な状況を経験すると、人は自己防御するために、脳内でファンタジーを作り出すと聴いたことがありますが、まさに、それを描いたもの。

現在の主人公:パイが当時を思い出して語るかたちで進行していきますが、パイのナレーションの内容と映像が微妙に食い違っている場面がありました。(もちろん意図的に)


そういうことから、後半に語られる、セカンド・ストーリーのほうが真実なのだと解ります。

でも、最初に語られたトラと漂流した話と、後に語られたセカンド・ストーリーとどちらが好きか?との問いに、日本の保険会社の調査員も、作家の男性もトラの話が良いと結論。


トラとは、主人公:パイのもう一つの姿でした。



前半に語られた、幼少時代の物語(自分のあだ名パイの由来や、さまざまな宗教に傾倒したことなど)、そして、日本国籍の貨物船に乗り込んでカナダを目指す船内でのやりとりを、じっくり描いたのは、すべて、この後半のストーリーのためでした。


だから、(最近変なゴシップが多い)ジェラール・ドパルデューが短い場面で登場したりする意味があるんですよね。



私は、感想記事を書くときは、観たときの感情をそのままストレートに、あまり深読みせずに書くように努めています。
この作品は、哲学と宗教が協調されていますが、いまの日本人には、あまり馴染みのないテーマなので、全体的に評価はそれほど高くないだろうなと思います。
人が生きていくためには、崇高な哲学が必要。そしてそれがあるのは、崇高な宗教だと思っています。

主人公:パイは自分の外に神はないと悟ったのでした。



子供には難しいかなぁ・・・
と思いましたが、むしろ子供のほうが敏感になにか感じるかもしれませんね。(^^)









2012年/アメリカ/20世紀FOX/127分/ビスタ(一部シネスコ、スタンダード)/
監督:アン・リー/原作:ヤン・マーテル/
出演:スラージ・シャルマ、イルファン・カーン、アディル・フセイン、タブー/




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