『おおかみこどもの雨と雪』('12初鑑賞77・劇場)

☆☆☆★- (10段階評価で 7)
7月21日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター5にて 15:15の回を鑑賞。
解説:
『時をかける少女』や『サマーウォーズ』など、新作を発表するごとに注目を集めてきた細田守監督が手掛けたアニメーション。
ヒロインがおおかみおとこと恋をして結婚し、出産、子育てなどの日々を送る13年間を映し出す。
細田監督と共に脚本を手掛けるのは、『時をかける少女』『サマーウォーズ』でもタッグを組んだ奥寺佐渡子。
キャラクターデザインを『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの貞本義行が担当する。
おおかみこどもを育てる母と子の強いきずなに勇気をもらう。
あらすじ:
19歳の大学生花は、あるときおおかみおとこと運命的な恋に落ち、やがて雪と雨という姉弟が誕生する。
彼らは、人間とおおかみの両方の血を引くおおかみこどもとしてこの世に生まれたのだが、そのことは誰にも知られてはならなかった。
人目を忍びながらも家族四人で仲良く都会の一角で暮らしていたが、ある日、一家を不幸が襲い……。
(シネマトゥデイ)

細田守監督最新作ってことで、劇場もいつもよりも多め。
今回は、母と子の絆がメインの物語。
狼男と恋をして、二人の子供:雪と雨を産んだ花(宮崎あおい)
幸せな生活をおくっていたが、ある日、事故で狼男が死ぬ。
母ひとり、誰にも相談することができずに、子供が病気になった時は、小児科に連れていくべきか
犬猫病院に連れていくべきか、当然どちらにも連れていけずに、自力で治す方法を探す、花。
このあたりの描写が、ファンタジーなのに、すごく現実的な描かれ方をして、興味深い。
人間の子供が受けるべき健康診断や予防接種も無理な状況。
行政の役人が、花が子供たちを虐待しているのでは?と家庭訪問。
ついに、花は子供たちと自然あふれる田舎に引っ越すことになりました。
細田作品らしく、入道雲や自然の描写がいつもお見事。(^-^)
自然のなかで、自由にオオカミに変身して、緑の中を駆け巡る、雪と雨でした。
無邪気な子供時代。人間の通う学校にも行くようになり友達もできた姉:雪。
弟の雨は、人間の世界に順応できない。
観ていて、もっとも感情移入してしまったのは、おなじ男として、やはり弟の雨でした。
ネタバレになるので書かないけど、彼の選択は切ないけど必然ですね。
子供にも解るとは思うんだけど、小さなお子様には、やはり退屈に感じると思う。
この作品はどちらかというと、大人向けです。
声の出演は皆、良い感じでした。キャスティングも監督の力量だと思うので、
そういう点でもこの作品はお見事。
『サマーウォーズ』よりも星の数は少ないですが、単純に、趣味の問題です。(^^;

2012年/日本/東宝・日テレ/117分/ビスタ/
監督・原作・脚本:細田守/脚本:奥寺佐渡子/音楽:高木正勝/
声の出演:宮崎あおい、大沢たかお、染谷将太、谷村美月、麻生久美子、菅原文太/

この記事へのコメント
おおかみこども良かったですね。
二回観に行ってしまいました(笑)
花が通っていた大学、センター試験の会場だったのですぐにどこかわかりました。
おひさしぶりですねぇ!!!
元気にしてましたか?(^-^)
おおかみこども、ほんと良質の作品ですね。(*^^*)