平清盛 第20回「前夜の決断」

一日遅れになりましたが、『平清盛』のお時間です。
あらすじ・・・・
1156年(保元元年)7月2日、鳥羽法皇(三上博史)が崩御した。あわただしく人が行きかう鳥羽院御所の門前には西行(藤木直人)の姿もあった。手をあわせる西行に平清盛(松山ケンイチ)は戦になると告げる。
失脚の憂き目にあった左大臣・藤原頼長(山本耕史)は崇徳上皇(井浦新)に接近。頼長は自分と組むことでいずれ天下の権を奪い返すこともできると崇徳上皇を説得した。しかし、その動きを察知した信西(阿部サダヲ)は、二人に謀反の疑いをかけ、武士たちに帝(みかど)をお守りせよと発令。 後白河天皇(松田翔太)と崇徳上皇の雌雄を決する戦が始まろうとしていた。
諸国の武士が京に集結し、天皇方と上皇方へと分かれていくなか、清盛の館に平氏一門が集まるが、どちらにつくか意見がまとまらない。清盛は、武士の世を作るため、双方を待たせて戦の後の恩賞をつり上げるという方針を決定した。弟の頼盛(西島隆弘)は清盛の決定に不安をかくせなかった。
7月8日(戦の2日前)、京は日増しに騒然としていた。天皇、上皇それぞれのもとへゆかりの武士たちが諸国からも召し出されていた。鎮西にいた荒れ武者・源為朝(橋本さとし)もその一人だった。圧倒的な存在感を放ちながら京の町を進む為朝の姿を鬼若(青木崇高)が見つめていた。
清盛の作戦が功を奏したか、上皇方の藤原頼長や、天皇方の藤原成親(吉沢悠)・信頼(塚地武雅)らは清盛の動向に目が離せず、いらだち始めていた。
そのころ、源義朝(玉木宏)は、父・為義(小日向文世)と決裂、後白河側につくことを決断。親子で戦うことの是非を問う鎌田通清(金田明夫)に、為義はしかたないと答え、義朝の乳兄弟である鎌田正清(趙珉和)には義朝側につく自由をあたえた。しかし正清は動かない。
そんな中、後白河天皇は清盛を自邸に招き、二人だけの密談を始めた。後白河天皇は清盛の策略を見透かし、たとえ恩賞をつり上げても戦勝後に清盛の思いどおりになどならないと告げ、サイコロで即座の決断を迫った。清盛はこの戦いにも後白河天皇にも勝ってみせると言い返した。
7月9日(戦の前日)、為義の前では為朝が存分に働いてみせると豪語する。それを為義は頼もしそうに見つめていた。一方、平氏一門にも頼もしい加勢があった。伊藤忠清(藤本隆宏)が豪勇で知られる弟・忠直(土平ドンペイ)を連れてきたのだ。しかし一門の顔は晴れない。評判の高い為朝が上皇方についたこと、そして清盛はそれとは反対に天皇方につくと決めたからである。清盛は後白河天皇が自分の志や武士の力を見抜いていたことを挙げ、平氏の今後を賭けることを決めたのだった。疑問を残しつつも棟りょうの言葉に従う一門だったが、頼盛はある決意を固めていた。
京の町が殺伐としてくると、義朝は正妻・由良(田中麗奈)と鬼武者(のちの頼朝)が避難している別宅に、側室の常盤(武井咲)と子どもたちを連れて行く。由良はいやな顔ひとつせず常盤を迎えた。一方、清盛は時子(深田恭子)や子どもたちを故・藤原家成の娘、経子の元に預けた。そこで、後に夫婦となる長男・重盛と経子が出会う。そのころ、頼盛は腹心の家臣を集め、自分は清盛とたもとを分かち、上皇方につくと明かす。母・池禅尼(和久井映見)は頼盛をいさめるが、頼盛は自分は兄・家盛のようになりたくないと反発する。
7月10日(戦の当日)、後白河天皇は高松殿、崇徳上皇は白河北殿に本陣を置き、まもなく始まる戦に備えた。清盛とともに出立する重盛・基盛に、時子は母として声をかけるとともに清盛に新たな子が宿ったことを告げる。一方、義朝も由良と常盤のもとで出立の準備をすすめる。常盤は親兄弟と戦うことの是非を改めて問い、由良は存分に働くようにと声をかける。
為義たちは崇徳上皇方の白河北殿で警備を固めていた。そこで鎌田通清は、息子の正清に好きなようにするがよいと話し、正清は後白河天皇方の義朝のもとへ向かうことを決断した。
六波羅の館で清盛は一門を集め、出陣を命じた。頼盛は秘めた思いを胸に別行動を起こそうとしていたが、頼盛の裏切りを見抜いていた叔父・忠正(豊原功補)は、頼盛の裏切りを認めようとしない。やがて清盛の軍勢に頼盛軍が合流するが、一緒に来るはずの忠正が来なかった。忠正は、頼盛の代わりに崇徳上皇方についたのだった。平氏の絆を重んじる清盛は、忠正を連れ戻そうとするが家臣に止められる。そんな清盛に頼盛は忠正の伝言をつたえる。「お前とわしとの間に絆などはなっからないわ!」と。
そして清盛は300騎をつれて高松殿に参陣し、それを義朝が迎えた。清盛と義朝は身内と敵対する痛みをかかえながら「保元の乱」と呼ばれる戦を戦うこととなった。

戦前夜の出来事を、戦記ものっぽい雰囲気で描いてて、なかなか見応えのある回でございました。
この回から画面がやけにクリアになっていましたね。 前の「汚い」画面の方が好みだったのですが
こちらも悪くはない。
でもこれ以上クリアにはせんといてほしい。何故かというと、セット撮影というのが解ってしまって
「つくりもの」っぽく見えてしまうから。 私は昔からビデオ撮影のドラマの雰囲気が苦手なのである。
今回はそれぞれの立場での苦悩が良く描かれていたと思います。
源義為に仕える鎌田通清、義朝に仕える鎌田正清、その鎌田親子の場面が印象的。
また平氏にあっても、清盛の叔父:忠正の裏切り・・・こうすることによって、どちらが敗れても
平氏が生き残れるようにとの考えなのでしょう。 忠正おじさんの男気を感じる場面です。
清盛が後白河天皇と会う場面は少々解りにくいなぁ~と思いました。
観てる方は、あんなんでは後白河側に着いた意味が、ちょっと納得でけへんからねぇ。
ま、とにかく、次週が大きな見せ場の一つ、保元の乱!!!
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