『アーティスト』 ('12・初鑑賞42・劇場)




☆☆☆☆☆ (10段階評価で 10)
4月7日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター5にて 12:40の回を鑑賞。


解説:
サイレントからトーキーへと移り変わるころのハリウッドを舞台に、スター俳優の葛藤(かっとう)と
愛を美しいモノクロ映像でつづるサイレント映画。
フランスのミシェル・アザナヴィシウス監督がメガホンを取り、ヨーロッパのみならずアメリカの映画賞
をも席巻。

芸術家(アーティスト)であることに誇りをもち、時代の変化の波に乗れずに凋落(ちょうらく)してしまう
スターを演じるのは、『OSS 117 私を愛したカフェオーレ』のジャン・デュジャルダン。
ほかに、ジョン・グッドマンなどのハリウッドの名脇役が出演。
サイレントの傑作の数々へのオマージュが映画ファンの心をくすぐり、シンプルでロマンチックな
ラブストーリーも感動を誘う。


あらすじ:
1927年のハリウッドで、サイレント映画のスターとして君臨していたジョージ・ヴァレンティン
(ジャン・デュジャルダン)は、新作の舞台あいさつで新人女優ペピー(ベレニス・ベジョ)と出会う。
その後オーディションを経て、ジョージの何げないアドバイスをきっかけにヒロインを務めるほどになった
ペピーは、トーキー映画のスターへと駆け上がる。
一方ジョージは、かたくなにサイレントにこだわっていたが、自身の監督・主演作がヒットせず……。

(シネマトゥデイ)








はじめて劇場で鑑賞するサイレント(無声)映画。

モノクロだし、画面の画角は真四角に近いスタンダードだし、サイレント(音楽は流れます)だし、
20年前の自分だったら、絶対観に行かなかった作品ですね。(^^;


レーザーディスクの時代、チャップリンの『街の灯』を観て、サイレントに対する意識が大きく変化。
今回、アカデミー5部門を受賞したことで、これはぜひ劇場で鑑賞しようと誓ったのでした。



作品の感想。


声が出ないということで、ある程度、観ている側の想像力が必要とされますよね。
でも、観ていくうちに、声が聞こえているような錯覚を覚えます。

これは出演している役者さんたちの、ほんとに素晴らしい演技のたまものであるし
演出のたまものですよね。


そしてモノクロの画面ですが、観ていくうちに、色が浮き出ているような感じになります。


演出面では、21世紀の無声映画ってことで、2か所、効果音&音声が入る場面があり
サイレントからトーキーへの移り変わりを、ものの見事に表現しています。


主人公:ジョージの悪夢の場面。
音の無かった世界で、コップを机に置いた時にふいに「コトッ」と音が鳴り、風の音が鳴り
ワンコの鳴き声や通りを歩くご婦人方のおしゃべりの声が聞こえる。

ジョージは声を出そうと必死になるが、いくら叫んでも声が出ない。
周りの環境音がサラウンドで大きく響き、声にならない声で叫ぶジョージ。


実際この場面で鳥肌が立った。


トーキーに移りつつあるなか、頑なにサイレントにこだわるジョージ。
そういえば、チャップリンもサイレントにこだわっていたらしいですね。


時代に取り残されたようになり、自暴自棄になって、フィルムに火をつける。
当時のフィルムはとにかく燃えやすい。『ニューシネマ・パラダイス』でも火事になる場面が
ありましたね。


でも、彼には、ペピーという存在があったから、救われることができました。
ペピーはトーキーを代表するような存在。


このペピーは俳優ジョージの大ファン。
ジョージの楽屋で、彼の上着に手を入れて、抱きしめられるような仕草をとってみたり
とにかく、ポジティブな溌剌とした娘さん。


物語はいたってシンプルながら、クライマックスの全く無音の状態(字幕あり)での
二人の会話で、劇場内あちらこちらで泣いている方がおられました。


私もしっかり涙。


そして、ラスト。
この素晴らしさといったら!!!!


皆さんもぜひ劇場で体験してほしいと思います。(*^^*)
私も、もう一度、観に行こうかと思案中です。



忘れちゃいけない、パルムドールならぬ”パルムドッグ”賞を受賞したワンコの
アギーがカワイイんんだこれが。 この子の名演技も必見ですよ♪(^-^)







2011年/フランス/101分/モノクロ/サイレント(一部トーキー)/スタンダード/
監督・脚本:ミシェル・アザナヴィシウス/音楽:ルドヴィック・ブールス/
出演:ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ、ジョン・グッドマン、ジェームズ・クロムウェル/



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この記事へのコメント

yutake☆イヴ
2012年04月11日 22:47
TBありがとうございます。

私も、ところどころ、じ~んとしまして
良かったと思います。

では、ありがとうございます。
2012年04月11日 22:54
yutake☆イヴさん>
コメント&TBありがとうございます♪(^-^)
良い映画でしたよねぇ♪
音を効果的に使った場面が素晴らしいです♪

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