『ツレがうつになりまして。』 ('11初鑑賞135・劇場)

☆☆☆★- (10段階評価で 7)
10月8日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター7にて 16:15の回を鑑賞。
解説:
夫がうつ病になったことをきっかけに、これまでの自分たちの姿を見つめ直し、共に
成長していく夫婦のきずなを描いた感動のラブストーリー。
細川貂々のベストセラーコミックエッセイを、『半落ち』の佐々部清が映画化。
大河ドラマ「篤姫」でも夫婦を演じた宮崎あおいと堺雅人が、互いを思いやろうとする
主人公夫婦を絶妙なコンビネーションで演じている。
シリアスな題材でありながら、ハートウオーミングな感動を与えてくれる一作。
あらすじ:
仕事をバリバリこなすサラリーマンの夫、通称ツレ(堺雅人)が、ある日突然、
心因性うつ病だと診断される。
結婚5年目でありながら、ツレの変化にまったく気付かなかった妻・晴子(宮崎あおい)は、
妻としての自分を反省する一方、うつ病の原因が会社にあったことからツレに退職を迫る。
会社を辞めたツレは徐々に体調を回復させていくが……。
(シネマトゥデイ)

劇場内は、わりと年配の方が多かったですね。
やっぱ、『篤姫』のコンビが出演してるってことで、夫婦で見に来てるようです。
「うつ」をテーマにしたコミック・エッセイを原作にした今作。
ナイナイの岡村が療養中にこのコミックを読んでたみたいですね。
作品自体は、全体的にかなりゆったりと、地味に、淡々と描いております。
これを観る前に『猿の惑星:創世記』を観てたので、このギャップの差に少々戸惑いました。(^^;
テーマがテーマだけに、こういう描き方になるのは仕方ない・・・のか?
個人的には、映画作品としてもっとテンポよく、もっとコメディタッチでも良いのでは?
このあたりに、日本人の妙な遠慮深さが感じられて、ちょっと残念な気がした。
アメリカ映画だったら、思いっきり笑わせて、ほろっとさせて、深く考えさせてくれる
良作を作るんやろなぁと思う。
私の周りにも、「うつ」で苦しんでる人がたくさんいて、実際にその状況を目の当たりに
してきました。
ほんとに当たり前のようにリスト・カットしたり、ふつうに首を吊ろうとする現場に遭遇した
こともあり、重いウツ症状の大変さを感じてきたひとりです。
ただ自分がうつになったことはないので、当の本人の苦しさは想像するしかありません。
この作品で、「ツレ」が恵まれていたことは、「ハル」さんという奥さんがいたこと。
彼女の根本的な人としての強さが、「ツレ」の支えになっていた。
「ツレ」のうつのおかげで、「ハル」さんも強くなれた。
「ツレ」が言います。
「病気になった”原因”を考えるのではなく、病気になった”意味”を考えるようになった」
そして、結婚式をあげた教会での場面
「健やかなるときも、病めるときも・・・」
これぞ本当の夫婦の姿なんやろなぁ~と思いました。
この場面で思わず涙。
映画では振り子のように、良くなったり悪くなったりを繰りかえして、ゆっくりと回復していく。
三寒四温ともいいますよね。
宮崎あおい の空気感は心地よいなぁ。(*^^*)
イグ(ペットのイグアナ)になりたい・・・と嘆くツレに、ハルさんがツレの手を自分の胸に
触らせて、「イグ(冷血動物)になったら、こんなにあったかくないんだぞ!」と言う場面が好き♪
「がんばらないぞ!」
堺雅人と宮崎あおいの絶妙なコンビネーション。
演出的には多少不満は残るが、観といたほうがいい良作だと思います。(^-^)

2011年/日本/東映/121分/ビスタ/
監督:佐々部清/脚本:青島武/原作:細川貂々/
出演:宮崎あおい、堺雅人、吹越満、田山涼成、大杉漣、余貴美子/

この記事へのコメント
のようにエキサイティングではないので慣れないと眠たくなる。
それでも一度見た人には忘れられない作品が多いので新しい作品ができる
とまたみにいってしまうかも。
コメントありがとうございます♪(^-^)
過剰な演出をしないのが日本映画の良いところでもありますが、あまりに地味なのもどうかな?と思ってしまいました。
悪くはないんだけど、もっと良い演出ができるんちゃうかなぁと思います。
宮崎あおいの出てる映画は好きなものが多いです。(^-^)