『アジャストメント』('11初鑑賞78・劇場)

☆☆☆-- (10段階評価で 6)
6月4日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター8にて 15:50の回を鑑賞。
解説:
『マイノリティ・リポート』などの原作者フィリップ・K・ディックの短編小説を、『ボーン』シリーズの
マット・デイモン主演で映画化したサスペンスアクション。
第三者によって運命を支配された現実を舞台に、巨大な陰謀に立ち向かう男の奮闘を描く。
監督は『ボーン・アルティメイタム』などの脚本家ジョージ・ノルフィ。
主人公と愛し合うヒロインを『プラダを着た悪魔』のエミリー・ブラントが演じる。
独創的かつ衝撃的な設定と予測が困難な展開に注目だ。
あらすじ:
政治家のデヴィッド(マット・デイモン)は、ある日、バレリーナのエリース(エミリー・ブラント)と恋に
落ちる。しかし、突如現れた男たち、“アジャストメント・ビューロー(運命調整局)”によって拉致されて
しまうデヴィッド。
彼らの目的は、本来愛し合う予定ではなかったデヴィッドとエリースの運命を操作することだった。
(シネマトゥデイ)

フィリップ・K・ディック原作なのでSFものかと思ったけど、これはSFとは違いますよねぇ。
一見SFっぽいんですけど、恋愛もの+ファンタジーといった趣き。
運命調整局の連中が、けっこう どんくさい奴ばっかり。(^^;
運命を変えなぁあかんのに居眠りしたり、扉がいっぱいで、どの扉に入ってええのか解らんように
なったりと、人間臭いといえばそうなんですけども・・・・
(西洋では、彼らを真似て人間が出来たということが一般的でしたっけ。 おっと、ネタばれ!!)
彼らが使っている「導きの書」、アプリで出てきそう。(^^)
完全に恋愛ものです。 クライマックスの”どこでもドア”をつかった逃避行は、けっして派手なVFXを
使ったわけではないけども、映画的なおもしろい場面でした。
ただ、劇場用作品にするのなら、もっと、映画的興奮を感じられるような場面が必要やなぁと・・・
この状態なら、劇場でみる価値はあまり感じられないと思います。
私がこの作品をSF(サイエンス・フィクション)じゃなくて、ファンタジーだと思う部分は、
ラストの展開にもろに現れています。
議長(神?)の決断で運命が変えられてしまう展開は、お釈迦様の手のひらで飛び回ってた
孫悟空のようでもあるし、逆に、ちっぽけな人間でも、岩に槍を刺す一念で運命を変えられる
というポジティブなメッセージともとれますね。
マット・デイモンのアクションはほとんどありません。期待しないように。(^^;
エミリー・ブラントは『プラダを着た悪魔』の印象が強いですが、良い女優さんだと思います。

2011年/アメリカ/106分/ビスタ/
監督・脚本:ジョージ・ノルフィ /原作:フィリップ・K・ディック/
出演:マット・デイモン、エミリー・ブラント、アンソニー・マッキー、ジョン・スラッテリー、テレンス・スタンプ/

この記事へのコメント