『プリンセス トヨトミ』('11初鑑賞74・劇場)

☆☆☆-- (10段階評価で 6)
5月28日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター5にて 16:10の回を鑑賞。
解説:
「鴨川ホルモー」などで知られる人気作家・万城目学の直木賞候補にもなった小説を、『HERO』の
鈴木雅之監督が映画化した歴史ミステリー。
会計検査院による査察をきっかけに、約400年もの間守られてきた秘密が発覚し、大阪中を巻き込む
大騒動に発展していくさまを描く。
物語の要となる3人の調査官を、堤真一、綾瀬はるか、岡田将生が好演。
歴史に裏打ちされた緻密(ちみつ)な構成と、個性豊かな登場人物たちが織り成す奇想天外な
万城目ワールドに魅了される。
あらすじ:
会計検査院の調査官である松平元(堤真一)、鳥居忠子(綾瀬はるか)、旭ゲーンズブール(岡田将生)
の3人が、府庁など団体の実地調査のため東京から大阪にやってきた。
順調に調査を進める中、不審な財団法人を見つけ徹底的に調査するが、変わった様子もなく引き上げ
ようとしたとき、大阪国総理大臣と名乗る男が現れる。
そして、大阪中を巻き込む思いも寄らぬ事態へと発展していき……。
(シネマトゥデイ)

中井貴一さんがキャスティングされていなかったら、駄作になってたんちゃうかなぁ。
原作は未読ですが、大河ドラマ好きな人なら、役名でどういう人物なのか大体察しがつきますね。
映像面では、400年前の”大坂 夏の陣”での 大坂城炎上シーンが素晴らしいなぁと思いました。
滅亡したはずの豊臣の血筋が、じつは現代まで続いていた・・・という発想は、
『ダヴィンチ・コード』にも通じる、壮大な歴史ロマン。 こういうお話はものすごい好き。
・・・・なので、少々期待しすぎたかもしれません。(^^;;
会計検査員3人のキャラはそれぞれ個性的で良いと思うけど、役者さん自体のキャラがそのまんま
出てしまっている。役者の演技云々というよりは、脚本が役者のイメージに寄せ過ぎ。
特筆すべきは、中井貴一さんの演技。
なんか、落ち着く。 なにげない大阪のおっちゃんの一言がすごく心地良いです。(^-^)
「茶子ちゃん、お好み焼き 食べていき」
なんか、セリフの根底に、なんともいえない人情味が流れていて、すごく良い!!
物語の根底に流れているのは、父と息子の絆。
大阪国議事堂へとつながる長~い秘密通路を、豊臣400年の秘密を語りながら、大阪国の
ほんまもんの男となるように、決意させる。
ラストの親子で通路を歩く場面では、思わず涙が出てしまいました。
・・・・ただ、演出面では、正直なはなし、クライマックスがかなり退屈。
見せ方によっては、もっと、おもしろいものができたのに~と、すごく残念な思いが残ります。
やはり、TVドラマの演出をやってた人物が、劇場映画を撮るのは限界があるんかな?
2時間がものすごく長く感じました。。。
綾瀬はるかは、本人さん自体のキャラで合格。(^-^;

2011年/日本/東宝、フジテレビ/119分/シネスコ/
監督: 鈴木雅之/脚本:相沢友子/原作:万城目学/
出演:堤真一、綾瀬はるか、岡田将生、沢木ルカ、森永悠希、笹野高史、和久井映見、中井貴一/

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