『トロン:レガシー』('10初鑑賞161・劇場)

☆☆☆★- (10段階評価で 7)
12月18日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター7にて 16:15の回を鑑賞。
解説:
父親が創造したコンピューターの世界へ導かれた若者が、命を狙われながらも人類の存亡を
賭けた死闘に挑むSFムービー大作。
新鋭ジョセフ・コシンスキーが監督を務め、若者を『エラゴン 遺志を継ぐ者』のギャレット・ヘドランド
が、父親を『クレイジー・ハート』のオスカー俳優ジェフ・ブリッジスがそれぞれ好演する。
予測不可能なドラマや、スタイリッシュな近未来的映像などを迫力の3D映像で堪能したい。
あらすじ:
デジタル業界のカリスマ、ケヴィン・フリン(ジェフ・ブリッジス)が謎の失踪(しっそう)を遂げてから
20年たったある日、27歳に成長した息子サム(ギャレット・ヘドランド)に父ケヴィンからのメッセージ
が届く。サムは、父ケヴィンの消息を追って父のオフィスに足を踏み入れるが、そこには衝撃的な
真実が待ち受けていた。
(シネマトゥデイ)

3D:字幕版を鑑賞しました。
映画の冒頭にも断り書きが出ますが、全編すべてが3Dというわけではありません。
現実世界は2D(一部3D)で、デジタル世界は3Dで撮影されています。
3D部分は、『アバター』で使用された撮影機材を使っているらしく、最近多い”なんちゃって3D”
とは比べものにならないくらい3Dらしい映像でありました。
(3D映像全部が全部すごいわけとはちゃうけどね。^^;)
この『トロン』1作目は、今から28年前(1982年)の作品。・・・もう、そんなに経つんやねぇ。。。
当時私は中学生で、学級新聞に『トロン』のことが記事に出てたっけ。
”1秒間の映像に、何百万円もかけた”って、ごっつい話題になってました。
当時としては、革命的な映像作品で(今観たら安っぽく感じるけど)
あまりに革新的すぎて、あんまりヒットせんかった記憶が・・・
(ようは、わけが解らんかった。ズームイン朝で紹介した時に、徳光さんが、
「おじさんにも解りやすい映画を作ってくれ」って言ってたことを記憶しております)
さて感想。
いやー映像は、ものすごい進化したなぁ~と。
それに、DAFT PUNK担当のサウンドがすごく重要な要素。
つねにズンズンズン・・・と重低音が響いていました。
『トロン』の時には、直角に曲がっていたライト・サイクルは、今回はちゃんとカーブを描いていましたね。
光のリボン状のバリア(私には飴細工に見えた^^;)を出しながら走行しつつ、攻撃していくのですが、
なかなかスリリングな名場面だと思います。
デジタル世界は常に漆黒の闇。 その闇の中を、部分的に薄い青、オレンジに光るトロン・スーツを
着ているプログラムたち。
最初のうちは、その映像世界に魅了されるんですが、そのうち視覚的に慣れてしまって、退屈に
なるんですよねぇ。
これにグリーンの光が入ると『マトリックス』っぽくなるし、オレンジ一色になると『攻殻機動隊』
っぽくなるし、う~む何色を加えると、もっと良くなるのか・・・
クライマックスのジェフ・ブリッジスの選択には、胸が熱くなりました。
父と息子。 やっぱ、そういいう展開になるんやなぁ・・・
ラストは『ゼーガペイン』っぽい部分もあります。
この『トロン:レガシー』のことを、パクリだと書いてるレビューをいくつか見かけましたが、それは
大きな間違いです。逆に他の作品が『トロン』からインスパイアされて製作されたといっても
良いくらい。それぐらい時代を先取りした作品だったんですよ。
まーしかし・・・目が疲れた。。。(^^;
やっぱ私は、2Dで充分ですわ。 Blu-rayでたら、買いの作品。

2010年/アメリカ/ディズニー映画/126分/シネスコ/
監督:ジョセフ・コシンスキー/脚本:エディ・キッツィス 、アダム・ホロウィッツ/
出演: ギャレット・ヘドランド、ジェフ・ブリッジス、オリヴィア・ワイルド、マイケル・シーン、ボー・ガレット/
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