『ロビン・フッド(2010)』('10初鑑賞159・劇場)

☆☆☆☆☆ (10段階評価で 10)
12月11日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター6にて 14:15の回を鑑賞。
解説:
伝説の義賊、ロビン・フッドの物語を『グラディエーター』のリドリー・スコット監督と、ラッセル・クロウの
黄金コンビが手掛けた歴史スペクタクル大作。
12世紀のイギリスを舞台に、勇猛果敢なヒーローの戦いぶりを活写する。
出演者も『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のケイト・ブランシェットや、『シャーロック・ホームズ』の
マーク・ストロングら名優が勢ぞろい。
映画の前半と後半で描かれるイングランド対フランスの壮絶な戦闘シーンは必見だ。
あらすじ:
12世紀末、ロビン(ラッセル・クロウ)は十字軍の兵士としてフランスでの戦闘に加わっていた。
ある日、イングランドの騎士ロバートの暗殺現場に居合わせた彼はその遺言を受け、ロバートの父
(マックス・フォン・シドー)に遺品の剣を届けると約束する。
やがてノッティンガムの地を踏んだロビンは、ロバートの身代わり役を頼まれ……。
(シネマトゥデイ)

今まで自分が知ってる”ロビン・フッド”とは、随分イメージが違いました。
なんせ主演がラッセル・クロウという地点で、まったくイメージ違ってますよね。
記憶にあるのは、ケビン・レイノルズ監督ケビン・コスナー版。
これは コメディ要素のある、家族向けの作品でしたね。
今回のリドリー・スコット監督の”ロビン・フッド”は、同監督の『キングダム・オブ・ヘブン』の
直後の時代から物語が始まります。
獅子心王リチャード1世が隆盛を誇っていた時代。
ロビンはイングランド軍の傭兵として、戦闘に参加していました。
良く知られている”ロビン・フッド”は、この作品の終わりになります。
いわゆる、ビギニング的な内容ですね。
史実に基づいて創作された物語です。
料理人が放った矢が、獅子心王リチャード1世を貫く場面に、映画的興奮を感じました。
ロビンがゴドフリーを貫く矢もそれ以上の映画的興奮でした。
12世紀末のロンドンの風景は、まさに、映画だからこそ観れる景色。
そして、ダイナミックな戦闘シーン。 やっぱりこういうのが観たくて、映画を見続けているんですよ。(^-^)
印象に残ったセリフ:「幾たびも立ち上がれ、羊が獅子となるまで」
自由憲章の一節です。すごく深い言葉。
ラッセル・クロウは誰もが認める、名役者さん。 私も彼の演技は本当に素晴らしいと思います。
若かりし頃はかなりのやんちゃ坊主だったようですが、結婚して子供ができると、だいぶ丸くなった
らしいですね。
作品自体のスケールは、『グラディエーター』や『キングダム・オブ・ヘブン』と比べると
若干こじんまりした印象ですが、この140分間は、スクリーンから一瞬も目を離しませんでした。
なんか続編を作るんちゃうかなぁと思わせますね。
政治家(権力者)は、いつの時代でも、あほなんやなぁ~というのがよく解ります。
(偉大な政治家もいますが、圧倒的に、器の小さい嫉妬深いあほのほうが多い)
この冬の映画では、もっとも映画らしい、史劇だと思います。
男くさいロビン・フッドをぜひ大きなスクリーンの劇場でご覧ください!!

2010年/アメリカ、イギリス/ユニバーサル/140分/シネスコ/
監督:リドリー・スコット/脚本:ブライアン・ヘルゲランド/
出演:ラッセル・クロウ、ケイト・ブランシェット、マーク・ストロング、ウィリアム・ハート/
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