『アウトレイジ』 ('10初鑑賞85・劇場)

☆☆☆-- (10段階評価で 6)
6月12日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター7にて 19:00の回を鑑賞。
解説:
ヤクザの世界で男たちが生き残りを賭け、裏切りや駆け引きなど壮絶な権力闘争を繰り広げる、
「世界のキタノ」こと北野武監督が放つ本格バイオレンス・アクション。
タイトルは極悪非道を意味し、登場人物すべてが悪人という異色のドラマが展開する。
主演のビートたけし以外、三浦友和、椎名桔平、加瀬亮ら北野作品初登場の豪華キャストが集結。
これまで繊細な役柄が多かった加瀬が、監督が絶賛するほどの迫真のキレ演技を見せている
のにも注目。
あらすじ:
関東一円を取り仕切る巨大暴力団組織・山王会組長の関内(北村総一朗)が若頭の加藤(三浦友和)
に、直参である池元組の組長・池元(國村隼)のことで苦言を呈す。そして、加藤から直系ではない
村瀬組を締め付けるよう命令された池元は、配下である大友組の組長・大友(ビートたけし)にその
厄介な仕事を任せる。
こうして、ヤクザ界の生き残りを賭けた壮絶な権力闘争が幕を開けた。
(シネマトゥデイ)

北野武監督の作風は どうも自分には合わなくて、これ以外で劇場で観たのは『座頭市』だけ。
まぁ、もともと、バイオレンス(暴力)主体の映画が苦手なのですが、クエンティン・タランティーノの
『キル・ビル』とか『デス・プルーフ』などは、どういうわけかものすごく好きだったりします。(^^;
さて『アウトレイジ』ですが、予告編では豪華キャストの役者たちが、ただただ怒鳴り合ってるだけの
なんだかよくわかんない感じでしたが、妙に興味が沸いてしまい、劇場での鑑賞となりました。
バイオレンス”アクション” と宣伝されて、ものすごいバイオレンス・シーンがあるということで
勝手に『キル・ビル』みたいに、血が飛び散り、内臓飛び散り、阿鼻叫喚の地獄絵図みたいに
暴れまわる場面を期待してしまいました。。。。
なので、観終わった後の感想は・・・・期待はずれ。(^^;
菜箸を耳の穴に突っ込んだり、包丁で指を斬ったり、カッターで顔切られたりと
痛々しい場面は多々ありますが、なんか、ぜんぜん感じないんですよね。
椎名桔平が殺される場面も、たしかにえげつないんですけど、首がちぎれてふっ飛んだほうが
おもしろいと思うんですけど。
ものの見事に、全員ワルってことで、 次は誰が殺されるんかなぁ~と楽しみながら観てました。
最後に生き残ったのが、意外な人物でしたね。
ビートたけし って、本来すごく善良な人間なんだと思います。
それが無理にヤクザなんか演じているものだから、妙に芝居がかった演技が、ちょっと気になった。
でも、ヤクザ&チンピラの人間的しょーもなさみたいなものがにじみ出てましたね。
同じ日に観た 『Flowers フラワーズ』 とは対極に位置する映画でしたねぇ。(^^;

2010年/日本/オフィス北野/109分/シネスコ/
監督・脚本・編集:北野武/
出演:ビートたけし、椎名桔平、加瀬亮、三浦友和、國村隼、杉本哲太、塚本高史、中野英雄
石橋蓮司、小日向文世、北村総一朗/
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この記事へのコメント
北野武監督はあまり内臓などの描写はしないですね。
(「BROTHER」の腹切ぐらいかな?)
この人が好きなのは、「3-4x10月」のダンカンのように、地味ではあるけれど
後々まで痛みがずっと残っているように見える描写なのかなと思います。
今作では石橋蓮司の歯や、国村準さんの舌(これは観ていて自然と顔が歪みました)がそんな感じでしたが、やはり初期作での暴力シーンの方が「痛そう」という感じが伝わってきましたね。
コメントありがとうございます。(^-^)
北野監督の初期の作品はほとんど観ていません。(^^;
カラっとしたバイオレンス描写なら全然OKなんですが、
陰湿なのは、やっぱり苦手ですねぇ。
国村準さんの舌は、痛かったですね。