『大いなる陰謀』('08初鑑賞51・劇場)

☆☆☆-- (5段階評価で 3)
4月19日(土) 神戸ハーバーランド シネモザイク シネマ3にて 18:20の回を鑑賞。

解説:
ロバート・レッドフォードが7年振りにメガホンをとり、レッドフォード、メリル・ストリープ
トム・クルーズとオールスターキャストが勢ぞろいし、アメリカの対テロ政策の裏を描く
群像ドラマ。 政治家とジャーナリストの間で繰り広げられるサスペンスフルな展開に、戦場
でのドラマ、大学教授と無気力な生徒のやりとりが複雑に絡み合う。
戦争や生死の意味という根源的な問題への、レッドフォードのアプローチに注目したい。
(シネマトゥデイ)
あらすじ:
未来の大統領とも目される上院議員のアーヴィング(トム・クルーズ)は、テレビジャーナリスト
のロス(メリル・ストリープ)に最新の戦略についての情報をリークする。
そのころ、大学教授マレー(ロバート・レッドフォード)の教え子
(デレク・ルーク、マイケル・ペーニャ)は、兵士としてアフガニスタンの雪山でその戦略の
ひとつに携わっていた。(シネマトゥデイ)

いつも映画を観る前にパンフレットを買って、上映時間などをチェックするんですが
この作品は 92分。 ・・・・えっ? って思いました。
普通、こういう感じの作品は 2時間以上あるものやと、勝手なイメージがありまして
その上映時間の短さに、ちょっと戸惑ってしまいました。
さて、本編。
同時刻 3箇所での出来事が描かれています。
10:00AM ワシントンD.C.
07:00AM カリフォルニア大学
06:30PM アフガニスタン
基本的には、会話で進められる、会話劇といいましょうか。舞台の雰囲気に近いかも。
だから、画面の”絵”は 基本的に3種類しかなくて、ちょっと退屈に感じました。
映像を観るよりも、俳優の会話劇を通して、自分の頭で考える作品ですね。
邦題の「大いなる陰謀」・・・たしかに陰謀なのかもしれんけど、ちょっと意味が違うような。
原題の "LION FOR LAMBS" のほうが深い意味があります。
(この意味は、劇中で語られます。)
パラマウントの契約を破棄された トム・クルーズの新たな出発。
この人は、演技は上手いほうだと思うので、安心して観てました。
アフガニスタンの作戦に参加するアーネストを演じた マイケル・ペーニャ
『ワールド・トレード・センター』の印象が強いんですが、今作でも、ほとんど動けない状態での
演技でした。(^^; ほんま ご苦労様と言いたい。
観客が考えるための映画だから、明確な答えなどありません。
ラスト・シーンで大学生のトッドが、ニュースを見ながら、なにを考えているのか?
ロバート・レッドフォードが演じた大学教授は、トッドに何をさせようとしたのか?
トム・クルーズが演じた上院議員は、最初から全てを予測していたのか?
メリル・ストリープが演じたジャーナリストは踊らされただけなのか?
いろいろ考えてしまいました。(^^;

2007年/アメリカ/MGM/UA映画/20世紀FOX 配給/92分/シネスコ/
監督:ロバート・レッドフォード/
出演:トム・クルーズ、メリル・ストリープ、ロバート・レッド・フォード、マイケル・ペーニャ/
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