『パフューム -ある人殺しの物語-』 ('07初鑑賞25・劇場)

☆☆☆★- (5段階評価で 3.5)
3月3日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター9にて 14:30の回を鑑賞。

『蒼き狼』か『ゴーストライダー』か これか悩みましたが
重厚な映画らしい映画を観たいので、こちらのにしました。(^^)
世界45か国で発売され、1500万部の売上げを記録したパトリック・ジュースキントのベストセラー小説を映画化。美しい女性の香りを手に入れるため、恐怖の連続殺人鬼と化していく男の物語を描く。目を疑ってしまうような、驚きの結末に注目したい。
18世紀のパリ、悪臭のたちこめる魚市場で産み落とされたジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)。驚異的な嗅覚を持つがゆえに、奇怪な青年として周囲に疎まれている彼は、ある晩、芳しい香りの少女に夢中になり、誤って殺してしまう。その後、彼は少女の香りを求めて調香師になり、香水作りに没頭するが……。 (シネマトゥデイ)

なんとゆーか、非常に不幸な生い立ちの青年の話なんですよねー。
魚市場で産み落とされて、そのまま魚のはらわたと一緒に捨てられるところ
泣き声で周囲に知れ渡り、命が助かる。
母親は、子供殺し(彼以前に4人産んで同じように殺してる)の罪で処刑。
その後孤児院に引き取られ、13歳の頃、皮なめし職人に7フランで売られる。
孤児院のマダムは、強盗に襲われ7フランと命を奪われる。
そこで数年間職人として暮らし(その間に、最初の殺人)
その嗅覚を認められ、調香師(ダスティン・ホフマン)に弟子入り。
調香師に50フランで彼を売った皮なめしの親方は、その金で酒を飲んで泥酔し、溺死。
香水の作り方を教わりながら、自分が殺した少女の香りを保存しようと考える。
さらに高度な技術を習得しようと、グラースに旅立つ。
彼が旅立った日に、調香師は住宅が崩壊して死亡。
・・・・と、周囲に不幸を振りまいています。(--;;
さて、究極の香水を作ろうと、次から次へと若い女性ばかり襲い、その肌・髪から香りを抽出。
まぁ、ある意味、ものすごく純真なやつともいえる。
ただただ、究極の香りのため だけにやったこと。
CMでも、ちょっと話題になってますが、処刑場になる広場での場面がすごい。
完成した香りを振りまいて、観衆がそれに酔い、全員が裸になって愛し合う。
この辺りから、ダーク・ファンタジーっぽくなるんですが、なかなか美しい(?)場面だと思います。
一編の西洋絵画のような 教会に飾られてる宗教画のような・・・
これ、エキストラのみなさん 大変な撮影やったんちゃうかなぁ(^^;
昼日中に、全員すっぱだかですよ。 恥かしいし、寒いし・・・
この場面での リシ(アラン・リックマン)のセリフが意外でした。
ちょっと唐突なんですけど、それで、彼の娘ローズ(レイチェル・ハード=ウッド)をなぜ
執拗に追いかけるのか、謎が解けました。
彼は孤独。体臭がないということは誰からも愛されないということらしい。
この最後はどう解釈すればええんかなぁ?
みんなに食われたの?
観終わったあと、いろいろ考えさせられます。
映像も素晴らしい(こういう感じの映像は好みなんです)し、ベルリン・フィルハーモニーの
演奏による音楽も必聴です♪
でも生理的に受け付けない人もいたみたいですねぇ。(^^;

2006年/ドイツ、フランス、スペイン/シネスコ/147分/
監督:トム・ティクヴァ/原作:パトリック・ジュースキント/
脚本:トム・ティクヴァ 、アンドリュー・バーキン 、ベルント・アイヒンガー/
出演:ベン・ウィショー 、ダスティン・ホフマン 、アラン・リックマン 、レイチェル・ハード=ウッド

この記事へのコメント
そーなんです。フフフ・・・