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zoom RSS 『リンカーン』('13初鑑賞35・劇場)

<<   作成日時 : 2013/05/02 13:52   >>

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☆☆☆☆− (10段階評価で 8)
4月19日(金) OSシネマズ神戸ハーバーランド スクリーン8にて 17:10の回を鑑賞。


解説:
巨匠スティーヴン・スピルバーグによる、第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンの伝記ドラマ。
奴隷制の廃止と禁止を強固なものにし、泥沼化した南北戦争を終結させるため、憲法の修正に挑むリンカーンの戦いを重厚なタッチで映し出していく。

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』などのダニエル・デイ=ルイスがリンカーンにふんし、国と人民の未来をめぐる理想と現実に苦悩する彼の胸中を見事に体現。
『50/50 フィフティ・フィフティ』のジョセフ・ゴードン=レヴィットら、脇を固める実力派の妙演も見逃せない。


あらすじ:
エイブラハム・リンカーン(ダニエル・デイ=ルイス)が、大統領に再選された1865年。
アメリカを内戦状態に追い込んだ南北戦争は4年目に突入したが、彼は奴隷制度を永遠に葬り去る合衆国憲法修正第13条を下院議会で批准させるまでは戦いを終わらせないという強い決意があった。
そのためにも、国務長官ウィリアム・スワード(デヴィッド・ストラザーン)らと共に憲法修正に必要な票を獲得するための議会工作に乗り出す。
そんな中、学生だった長男ロバート(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が北軍へと入隊し……。

(シネマトゥデイ)








yahoo! のレビューを見ると、やたら評価が低かったので、少々心配しながらの鑑賞。(^^;


結果、ぜんぜん心配することない。 スピルバーグ監督作品ってことで、変な期待が大きかった故の低評価だったのか、鑑賞する側のレベルが低い故なのか・・・(すんません。でも正直な話、最近の観客って、本当に低レベルやなぁって思うことが多いのですよ。)・・・わかりません。


確かに、ものすごく地味な雰囲気です。

南北戦争の場面は冒頭に。
いわゆる”ドンパチ”ではなく、殴ったり、蹴ったり、銃剣で突き刺したり・・・大義名分はあれど、やってることは、いわゆるただの「殺し合い」。

この地点で、監督の戦争というものに対する考え方がしっかり描かれています。
『プライベート・ライアン』にも通じる描写。


合衆国大統領リンカーンは、戦争を早く終わらせたいのはもちろんだが、その前に、どうしても、「戦争を終わらす前に」しなければならないことがある。

合衆国第13条の修正案。 いわゆる黒人奴隷制度の廃止。


映画の中でじつに解りやすい場面がありました。

ある農場主の奥さんに、13条修正案を可決することに賛成ですか?と問うと
「それで、戦争が終わるなら、賛成です。」
では、戦争が終わった後では、どうですか?
「反対します。」


やはり、世間一般的に、根底では黒人への差別が根付いており、戦争が終わったあとでは、修正案を通すことは不可能になる。


映画では、この後、13条修正案を通すための、裏工作や説得・・・1票を確保するための地味な努力が描かれていくことになります。


その間に南軍からは、和平交渉の使節団が話し合いに来たりするのだが、わざと時間を伸ばしたりして、戦争を終わらせないようにギリギリの工作が行われていきます。


リンカーンが病院に見舞いにいった場面では、手術で切断されたおびただしい数の腕や足を地面の穴にほり込むところがあり、映像的にかなり強烈でした。


リンカーン自身、戦争を終わらせたい、でも修正案を通さなければ意味が無い・・・そのジレンマに苦しむことになります。


クライマックスの投票の場面では力が入りました。
入れてくれると思った人が反対したり、予想外の人が賛成してくれたり、映画的見せ場として秀逸ですね!


リンカーンを演じたダニエル・デイ=ルイスは本当になりきっていて素晴らしい。
でもそれ以上に印象に残ったのが、トミー・リー・ジョーンズが演じたスティーブンス。
この人がなぜ、黒人解放にこだわったのか、すべてラストに明かされ、とても気持ちが暖かくなりました。(頭つるっぱげ(^-^))


スピルバーグ作品にありがちなセンチメンタルな要素は一切なくて、淡々とした演出で進行していきますが、見応えがありました。


こういう深い作品をもっと見なければいけないと心底、思いました。(*^^*)








2012年/アメリカ/150分/シネスコ/
監督:スティーヴン・スピルバーグ/脚本:トニー・クシュナー/音楽:ジョン・ウィリアムズ/
出演:ダニエル・デイ=ルイス、サリー・フィールド、デヴィッド・ストラザーン、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、トミー・リー・ジョーンズ/




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&nbsp; &nbsp; 作品について http://cinema.pia.co.jp/title/161126/ ↑ あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。 &nbsp; &nbsp; リンカーンと言えば、アメリカで奴隷解放宣言を行い、 のちに暗殺された第16代大統領ということで、有名です。 &nbsp; &nbsp; が、奴隷問題にからんだ南北戦争にしても リンカーンの生涯にしても、複雑すぎて (&g... ...続きを見る
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