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zoom RSS 『パンズ・ラビリンス』 ('07初鑑賞121・劇場)

<<   作成日時 : 2007/10/14 11:45   >>

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☆☆☆☆− (5段階評価で 4)
10月13日(土) シネ・リーブル神戸 シネマ3にて 15:50の回を鑑賞。

今年の第79回アカデミー賞技術部門の撮影、美術、メイクアップで受賞してから
日本での公開を楽しみにしていました♪(^-^)


1944年のスペイン内戦下を舞台に現実と迷宮の狭間で3つの試練を乗り越える少女の成長を描くダーク・ファンタジー。
『デビルズ・バックボーン』のギレルモ・デル・トロ監督がメガホンをとり、ファシズムという厳しい現実から逃れるため、架空の世界に入り込む少女を通じて人間性の本質に鋭く切り込む。
イマジネーションあふれる壮大な視覚技術を駆使して生まれたクリーチャーや深く考察されたテーマに根ざした巧みな演出が衝撃的。

1944年のスペイン内戦で父を亡くし、独裁主義の恐ろしい大尉と再婚してしまった母と暮らすオフェリア(イバナ・バケロ)は、この恐ろしい義父から逃れたいと願う。
オフェリアが屋敷の近くに不思議な迷宮を見つけ出して足を踏み入れると、迷宮の守護神が現われ彼女に危険な試練を与える。 (シネマトゥデイ)






スペイン内戦という現実(リアル)と、パンの迷宮という幻想(ファンタジー)を交互に
組み合わせた傑作でした。(^-^)

映画の始まりは、主人公:少女オフェリアが横たわる姿。
この場面で彼女の行く末が暗示され、この映画の結末が決して
明るいものではないことが解ります。



現実世界の怪物として登場するのは、オフェリアの義父となる大尉。
(いつも懐中時計をみて、自分の死ぬ時間を気にしている)

なんの罪もない村人(ウサギ猟をしてただけ)の息子を、ワイン瓶で顔を潰して殺したり
ゲリラ兵に残忍な拷問をするなど、見ていて痛々しい場面が多くあります。

(避けた口を縫う場面などは、三池監督作品にも匹敵する痛々しさ。)



幻想世界に登場する牧神パン、大きなカエル、子供が大好物の怪物ペイルマン
その造形はとても素晴らしい。どことな〜く宮崎駿作品に雰囲気が近いですね。

怪物ペイルマンは、手に目玉をつけて、回りを見る。
その発想がすごく斬新に感じました。



ラストの解釈は人によって、大きく変わると思います。

死ぬと全ておしまい、と考える人には、とてつもなく暗く、哀しいエンディングになり
少女の見てきた幻想も、本当にただの想像(実態のないもの)で終わり。
わずかな救いといえば、こんな暗く残酷な現実から逃げることができて良かった・・・
としか思えない。


生も死もまた歓喜と思えるなら、このラストは実に希望に満ちたエンディングと
捉えることができると思います。
オフェリアは最期の試練で正しい選択をした。究極の自己犠牲。
そして迎え入れられた。


観終わったあと、エンド・ロールでは涙が止まらなかった。
なんとも不思議な感覚が残るファンタジー作品でした。


(欲をいいますと、大尉の最期は、もっとえげつなくしてほしかった。(^-^;;)



せひご覧下さい。(^-^)
(あの子守唄が頭の中でず〜っと流れてる(^^;)




2006年/スペイン、メキシコ/ビスタ/119分/
監督・脚本:ギレルモ・デル・トロ/
出演:イバナ・バケロ 、セルジ・ロペス 、マリベル・ベルドゥ 、ダグ・ジョーンズ 、アリアドナ・ヒル 、アレックス・アングロ 、エウセビオ・ラサロ 、パコ・ビダル 、フェデリコ・ルッピ/


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
あぁ〜そうですね。
確かに「死」の捉え方によって大きく余韻が異なるかもしれませんね。
悲しくもあり、幸福感もあり、不思議な感覚でしたねぇ〜。
miyu
URL
2007/10/14 22:29
miyuさん>
コメントありがとうございます(^-^)
ハリウッド映画ではこういう作品は出来ないでしょうね。
実に貴重な作品だと思います。
みはいる・B
2007/10/14 22:42

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