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help リーダーに追加 RSS 『夕凪の街 桜の国』 ('07初鑑賞81・劇場)

<<   作成日時 : 2007/07/31 01:22   >>

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☆☆☆☆☆ (5段階評価で 5)
7月28日(土) 109シネマズHAT神戸シアター1にて 13:45の回を鑑賞。
この日は、邦画では珍しく 日本語字幕付きの上映でした。


第9回手塚治虫文化賞新生賞、平成16年度文化庁メディア芸術祭漫画部門大賞を受賞した、こうの史代の同名傑作コミックを、『出口のない海』の佐々部清監督が実写映画化したヒューマンドラマ。広島原爆投下から13年後と現代に生きる2人の女性を通して、現在までに至る原爆の悲劇を描く。主演は、若手実力派女優の田中麗奈と麻生久美子。共演には中越典子、藤村志保、堺正章ら多彩な顔ぶれが集結。登場人物たちの人生や何気ない日常生活を通し、命の尊さを語りかけてくる。

昭和33年広島、皆実(麻生久美子)は同僚の打越(吉沢悠)から求愛されるが、彼女は被爆した心の傷と、自分が生き残った罪悪感に苦しんでいた。やがて、皆実に原爆症の症状が現れ始める。半世紀後、皆実の弟の旭(堺正章)は家族に黙って広島へ向い、父を心配した七波(田中麗奈)は、後を追う内に家族のルーツを見つめ直す。 (シネマトゥデイ)





これは、思いっきり泣いてしまいました。

2部構成になってて、広島に原爆が”落とされて”13年後が『夕凪(ゆうなぎ)の街』
それから、半世紀後の現代(平成19年)が『桜の国』となっています。


原爆症に苦しむ人たちの姿がそこには映されていました。
といっても、みんなごく普通に生活しています。 


主人公の皆実(麻生久美子)が、お母さん(藤村志保)と銭湯に行く場面。
そこに来てるみんなの身体には、火傷のあとが大きく残っています。

それでも、みんな ピカ(原爆)の話はしようとしません。


原爆で死んだ妹の翠や父親のことを思い出し

 「どこかで、お前の住む世界はそっちじゃないという声がする・・・
     うちは、この世におってもええんじゃろうか?」


と、苦悩する。そんな皆実を 

 「生きとってくれて、ありがとうな」


と抱きしめる打越さん。 感動的な場面でした。


 「原爆は”落ちた”んじゃない。 ”落とされた”んじゃ。」


皆実の最後のことば

 「なぁ、うれしい? 13年も経ったけど、原爆を落とした人は私を見て
  『やったぁ、また一人殺せた!』って、ちゃんと思うてくれとる?」


この皮肉をこめた言葉、忘れることができません。







そして現代。 皆実の弟の旭(堺雅章)の娘(つまり皆実の姪っ子)七波(田中麗奈)が主人公。

ふらっとどこかに出かけてしまう父の後を尾行して、東京から広島へとやってきます。

そこで、自分と家族のルーツを知ることになるのです。


田中麗奈は本人そのままの現代的な明るく元気なキャラを演じています。
彼女よりも良かったのが、友人:東子役の中越典子。

『義経』の建礼門院徳子の演技がすごく良かったんですが、今回の演技もすごくいい♪


被爆者、そしてその二世・三世にたいしての差別もしっかりと描いており
そのどちらの考えも気持ちも解るような気がして、難しい問題なんだなと考えて見てました。


七波のセリフ

 「私はこの二人(両親)を選んで 生まれてこようと決めたのだ」



彼女の強さが、暗く陰惨になりがちな物語に、さわやかな風が吹きました。

見終わったあと、とても、清清しい気分になりました。
とても、さわやかでした。

ぜひ、みなさんも みてください♪(^^)






2007年/日本/ビスタ/117分/
監督:佐々部清/原作:こうの史代/
出演:田中麗奈 、麻生久美子 、藤村志保 、堺正章 、吉沢悠 、中越典子 、伊崎充則 、金井勇太 、田山涼成 、粟田麗 /


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
被爆者に対する差別ですか……あながち他人事ではないんですよね。
絶縁したとはいえ、父方は広島の出身で直接被爆したわけではないけれど、少なからず影響はあったらしいので。

だからってわけではないですが、前防衛相の「原爆しょうがない」発言はむかつきましたね。あの人も長崎出身ということらしいけど、よくそんな発言できるなと。
りく
2007/08/02 17:42
りくさん>
前防衛相の発言は、政治家以前に人間として、間違っているよね。
「しょうがない」で何人殺されてんねんって話ですわ。
アメリカ人にも同じ考えの人が多いと思うけど、アメリカ帝国主義っぽくて、傲慢でヘドがでます。
この映画を見せてやりたい。
・・・でも『CSI』とかを見慣れてる連中には、全然感じないかもしれない。想像力がなくなるというのは、本当に恐ろしいですね。。。
みはいる・B
2007/08/02 19:06
TBありがとう。
原爆とあわせ、全国への終戦時の無差別絨毯爆撃は、絶対にどんな理由をつけても、正当化できないものです。

kimion20002000
URL
2008/03/25 00:25
kimion20002000さん>
こちらこそ TB&コメントありがとうございます。
おっしゃる通りですね。
戦争そのものがどんな理由をつけても正当化などできないと思います。
正しい戦争など、絶対にありえない。
みはいる・B
2008/03/25 20:48

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